ハルランマンノ ○A○RA○SHI○ (ページ4)

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「......もしもし？」

『よぅ。お疲れ。

翔、お前まだ仕事中？』

「いや、ちょうど帰ってきて、これから迎えに......」

『ならちょうど良かった。

お前の大事なお姫様、

今タクシーに乗せたから(笑)』

「......あぁ、サンキュー。」

『わりぃ....ちょっとさ(笑)

話が盛り上がって、飲ませすぎた...』

「は？」

『アイツ、Aさ。

付き合ってるヤツいるって公言してたけど、

お前だってことは言わなかったぞ。

俺にも(笑)』

「......あぁ、そう(笑)」

『ま、お前が心配する事は何もなかったから安心しろよ(笑)

予想通り狙われてはいたけどな(笑)』

「......それは笑えねぇっつーの。」

『とりあえず今日はだいぶ酔っ払ってっから、介抱してやれよ(笑)』

「......あぁ、わかった。」

また連絡するからと言って、齋藤からの電話を切った。

あと10分くらいで着くか.....

つーか、介抱する程って....

どんだけ酔っ払ってんだよ。

時間を見計らってエントランスまで降りて行くと

ちょうどよくタクシーが到着して、Aが降りてきたのが見えた。

「......あ。翔くん....?」

エントランスをくぐったAが

俺の姿に驚いている。

「おかえり(笑)っつーか大丈夫？

ふらついてねー？」

ヒールをコツンと鳴らしながら歩くAの手を取った。

「......えへへ(笑)

久しぶりに酔いが回っちゃった。」

指をからめて手を繋ぐと、Aは俺の肩にもたれかかって来た。

「......えへへ、じゃねぇわ(笑)

この酔っ払いが。」

「んー。ごめんなさい(笑)」

エレベーターの中で、もたれかかったAを見ると

トロンとした目で見上げた顔が可愛くて

そのままチュ....とキスをした。

「......写ってるよ。

フライデーされちゃう....(笑)」

そう言ったAは、天井に備え付けてある防犯カメラをゆび指した。

「..........翔くん。

何か怒ってる.....?」

何も言わず、キャップを深く被り直しただけの俺に

つないだ手を少しだけ強く握るA。

「別に怒ってねーよ.....？」

答えたと同時にエレベーターが開き、二人で部屋に入った。

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