ハルランマンノ ○A○RA○SHI○ (ページ29)

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「......潤？」

ソファーに寄りかかって、

俺を呼んだAを見上げる。

どこまでも真っ直ぐに見つめるその瞳が、俺を捉えて離さない。

「.........俺だって焦るんだよ。

あんなもん見せつけられるとさ。」

目の前に立ったAの手を引くと、
それに導かれるように俺の膝に跨った。

「......あんなもん？」

「......アメリカ人のごあいさつ。」

そう言ってAの頭の後ろに手を回してキスをする。

「......潤も、ヤキモチ焼いたりするの？」

Aの顔が必死に笑いをこらえていて

ちょっと腹が立った。

「......悪ぃかよ....?」

Aの背中に腕を回して、首筋に唇をつけると

「照れてるの....?」

って、また嬉しそうにして俺の顔を覗き込む。

「生意気いってんじゃねーぞ....。」

「......っきゃ‼︎」

Aを今度こそソファーに押し倒して、顔を近づけると

急にふくれっ面になる。

「またそうやって....ごまかそうとするぅ....。」

「うるせーな......。」

そう言って唇を近づけると、それに吸い寄せられるようにAも近づいてくる。

「......いいのかよ。

ごまかされてんぞ(笑)」

「........だって好きだもん。」

その直後に重なった唇は、しだいに熱を帯びて絡まっていく。

「......あ......」

Aから力の抜けた声が聞こえたのを合図に

抱きかかえて壁際のベッドに横たえた。

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