ハルランマンノ ○A○RA○SHI○ (ページ25)

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ライバル、アラワル。【J.M】ページ25

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「はーい。お待たせしました。」

「おっ.....うまそうじゃん。」

テーブルの上に置かれたのは、

Aが作ったキャベツとベーコンのパスタ。

「いただきます....」

フォークを持った俺の向かいに座ったAは

不安そうな顔で俺を見つめている。

「......うん。うまいじゃん(笑)」

「ホント!？....よかったぁ。」

俺の採点に満足したとたん

表情が和らいだAは、自分もフォークを取って

パスタを食べ始めた。

ドラマの撮影がようやく終わった俺は、3日間の休みが取れた。

Aが少しでも安心できるならと、

弾丸ツアーになるけれど、アメリカまでやってきた。

現地に着いたのは昼頃で、空港に迎えに来てくれたAに

食事でもして行くかと言ったら

「......あたしが....作ってあげる。」

って言うから嬉しくなって

Aの住むアパートまで一緒に帰ってきた。

まだ慣れない手つきでキッチンに立った

Aの後ろ姿を眺めながら

限られた時間の使い方を思案しているうちに

パスタが出来上がった。

「......Jは採点厳しそうだと思ってたけどなー。」

フォークをくるくると回しながら言ったAは

嬉しそうに笑っている。

「......お前が作ってくれんなら、なんだって食うよ。」

「......なにそれ、めっちゃ嬉しい。」

「......(笑)そういう顔してる。」

瞳をくるくると動かして、首を傾げながら

私って、すぐ顔に出るタイプなのかな....

とか呟いてるAが可愛らしくて

こっちまで顔が綻ぶ。

「......つーかさ。

潤って呼んでくれねぇの？」

向かい側のAの顔を覗き込むと

とたんに顔を赤らめて、目を逸らす。

「......なに照れてんだよ(笑)」

「......だってっ.....!!」

「......ベッドの中じゃないと呼べないとか?(笑)」

「......っバカっ‼︎」

「......まぁいいけどさ(笑)

俺は潤って呼んで欲しいってハナシ。」

それを聞いたAは、

何か考えたような顔をしながら、無言でパスタを食べはじめた。

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