ハルランマンノ ○A○RA○SHI○ (ページ24)

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sideA

朝起きて、キッチンで朝食の用意をしていたら

「......おはよ。」

スウェットにTシャツの、

少し掠れたまーくんの声がして

「まーくん、おはよ。」

振り向いてそう答える。

昨夜の事を思い出したら、まともに顔が見れなくて

すぐにフライパンに目線を戻す。

すぐに、柔らかいまーくんのにおいに包まれて

後ろから抱きしめられてることに気づいた。

「......まーくん、危ないよ。

やけどしちゃう.....」

本当はすごく嬉しいのに

心臓の音が、ピタッとくっついたまーくんの胸元から伝わってしまいそうで

そっけない言葉しか出てこない。

「うまそうな朝メシ、嬉しいんだけどさ....」

耳もとで聞こえる、まーくんの声。

「目覚めた時に、

Aちゃんがそばにいないと.....

俺すっごい焦る.....。」

そう言ったまーくんは、

私の首筋に顔を埋めて、抱きしめる腕をギュっと強くした。

「ごめんなさい.....。」

ちょっぴり切ないまーくんの気持ちが伝わってきて、

肩にかかったまーくんの手を握る。

「......Aちゃん、好きだよ。」

まーくんが耳もとで囁くから

私の心臓の音が、ますます激しくなる。

「......ねぇ、まーくん。」

振り向いて、まーくんの胸の中に入り込むと

「......ん？」

優しく抱きしめてくれる。

「......あのね、私.....。」

「どうしたの？」

見上げると目が合う、その瞳に心を奪われる。

「あのね......昨日の夜みたいに....呼んで？」

真っ赤な顔でおねだりするのは

きっと私の専売特許。

「......Aって.....呼んで？」

フッと笑ったまーくんが、優しいキスをくれる。

「A。大好きだよ.......」

イッパイ、シンパイ.....FIN★