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「......カズ。もう、別れよう。」
「......は？」
「......私ね、結婚するの。
仕事も上手く行ってるし、私は私の道を行くね。」
「......ちょっと待ってよ。なんでだよ。
俺はお前がいないと....」
「......そういうところが重いのよ。
それに、カズと一緒にいたって、
いつ結婚できるかもわからないし。」
「......っ‼︎」
「......だから....さよなら。」
「......待てよ‼︎A....A‼︎」
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「......カズ？」
気がつくと、Aが寝室のドアから覗き込んでいて
このとんでもないシーンが夢だった事を知る。
「......夢かよ。」
ベッドに寝転んだまま深いため息をつくと
Aが心配そうにこっちへやって来る。
「......汗かいてる。うなされてた？」
ベッドサイドに座っておでこを撫でるAの手が、気持ちいい。
「......すんげー嫌な夢だった。」
思わずAの手を握って、その存在を確かめる。
「......疲れてるんだよ。もうちょっと休んでたらいいよ。」
Aは言い終えると立ち上がって寝室を出ようとした。
「.....もう行くの？」
時計を確認したら、いつものより早い時間で
「......今日から引き継ぎ忙しくなるんだ。」
「......待って。送る。」
少しでも一緒にいたい気持ちを抑えられなくて
ベッドから飛び起きたままのカッコで
車のキーを取りに向かうと
「......カズ。
大丈夫だから。ちゃんと休んで？」
Aが俺の腕を掴んで、
動きを止められる。
「......でも、さ。」
さっきの夢がフラッシュバックして
思わずAを抱きしめた。
「......お前が、いなくなる夢見た。」
だから、ちょっとでも長く一緒にいたいんだ
って気持ちを伝えたくて。
「......大丈夫。
私はずっと、カズのそばにいるよ。」
そう言ったAは
俺の首に手を回して、ほっぺたにキスをした。
「......そんなんじゃ足んねーよ。」
って、すぐに俺から唇に食いついたけど
「......(笑)
もう行かなきゃだから。」
そう言って俺をベッドに連れ戻して
部屋を出て行った。
その日の深夜。
［しばらく実家から通うことにする］
っていうメールが入って1週間。
Aからの連絡はなくて
不安だけが膨らんで行った。
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風花 - おおちゃんの独占欲が垣間見えて、きゅんときました(^o^) (2015年5月20日 22時) (
レス) id: 7979a1e2f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2014年3月22日 9時
