ハルランマンノ ○A○RA○SHI○ (ページ11)

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結婚.....?

石田ってたしか、以前Aの家に来てたアイツか。

そいつも一緒に転勤すんの？

マンションも決まって？

私もそうしようかな？

......だめだ。

誤解が生まれる材料が多すぎて、

胃のあたりがムカムカする。

.......だから転勤が決まっても、

楽しそうにしてんの？

そんなわけないと思っていても

Aと距離が出来てしまう寂しさと

Aが誰かに取られはしないかという不安で

頭の中がいっぱいになる。

「あ、カズ。起きたの？」

電話を終えて戻ってきたAに、わざとらしく聞いてみる。

「......電話。誰から？」

「ん。同期の石田くん。」

「ふーん。そいつが何の用で？」

「......？

明日の資料どうするかって.....仕事のハナシだけど.....？」

「......へーぇ。」

これ以上聞いたら

「また、変な心配して(笑)」

って笑われるのがわかってたから

聞かなかった。

「......カズ、あっちで寝よっか。」

そう言って笑ったAが可愛くて

やっぱり好きだって思うのに

さっきの電話のせいで、イライラがおさまらなくて

そんなんでAを抱いたら

きっと俺はAを酷くしてしまいそうだと思って

二人してベッドに入って

Aを後ろから抱きしめて

「......今日は.....寝る。」

って目をつぶったら

Aは何の疑いもなく

「......(笑)

毎日お疲れ様だね.....おやすみ。」

って言って

抱きしめた俺の腕にしがみついた。

俺のこと、好きじゃなきゃ

こんな事しないよな。

こんなこと言ったら、またお前は

なに言ってんの？

って、笑うんだろ......?

こんなんで理性もたないと思ったけど

ドラマの撮影で疲れていた俺は

Aの温もりを抱きしめながら

トロトロと眠りに落ちた......。

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