イトシノ、ヨッパライ。 【S.S】 ページ1
「......翔くん？」
「......んー。」
「......おはよ。」
「......はよ。」
目を開けると、
すでに出勤準備を終えたAが
ベッドサイドに座っていた。
「翔くん、
お疲れだね......(笑)」
「んー。」
「そろそろ出かけるね。
ごはん、置いとくから食べてね？」
恋人同士と呼べる関係になった俺達は
互いのマンションを行き来するようになった。
「......今日だっけ？
ゼミの飲み会。」
「うん。」
「俺も行きたかったな.....」
「......(笑)
お仕事頑張って。」
寝癖でぐしゃぐしゃな俺の髪を
さらりと撫でたAの手を取った。
「......浮気すんなよ。」
「......誰が？(笑)」
「......Aさん、
当時から大人気だったからさ。」
Aが帰国したタイミングで
一度集まろうと声がかかった大学の
ゼミ会。
もちろん俺は行けるわけもなく
ツマラナイ嫉妬と心配で
朝からAを困らせた。
同じゼミにいた、アイツとアイツ.....
そういやアイツも.....
大学時代にAに告白した奴らが
次々と頭に浮かぶ。
「......なぁ。
マジで気をつけろよ。」
「......(笑)
私、そんなに信用ないの？」
「そういう事じゃなくてさ....」
ベッドに寝転んだまま、Aの手に指を絡めると
それに引き寄せられるように
Aが顔を近づけた.....
「12年の片思い.....
....なめんなよ？(笑)」
「......誰のマネだよ(笑)」
「......(笑)」
思わず吹き出した俺に
Aは笑いながらキスを落とした。
「......終わったらこっちで待ってるね。
行ってきます。」
Aは俺のマンションの合鍵を
チャリン...と鳴らして、
部屋を出て行った。
.
.
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風花 - おおちゃんの独占欲が垣間見えて、きゅんときました(^o^) (2015年5月20日 22時) (
レス) id: 7979a1e2f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2014年3月22日 9時
