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貴女Side
「……美味しい」
一口食べた途端に思わず声が漏れてしまった。
「本当？良かった」
食べる手を休めて顔をほころばせる士郎お兄ちゃん。
もうあなたはカフェ店員になるべきだ。絶対に繁盛する。
「そういえば、気分はどう？昨日は大分悪そうだったから」
そう尋ねられて初めて、全身の鈍い痛みに気づいた。これはあれだな、筋肉痛。
昨日滅茶苦茶に走ったのが原因だろう。
でもまあ、気分は悪くない。というかかなりいい。
「いや、大丈夫です。こちらこそ迷惑をかけてしまってごめんなさい」
「いいよ、好きでやってることなんだし。それよりAちゃんはこれからどうするの？」
その問いに思わず“Aじゃない”と答えかけた口を慌てて塞いだ。別に士郎お兄ちゃんは私のことを十年前の私ではなく、今ここにいる“A”として接してくれているかもしれないわけで。
にしても、少々馴れ馴れしい気もするが。
「あまりお世話になるわけにもいかないので、ご飯をいただいたら家に……」
そこまで言って、はたと昨日のことが脳裏をよぎった。我ながら酷い家出の仕方だった。
かなり結構ものすごく。帰りにくい。
「帰れないんだっけ？」
苦笑いを浮かべて代弁してくれた士郎お兄ちゃんのことばに情け無く頷く。
「じゃあ、帰れるようになるまで好きなだけここにいていいよ。僕は用事でずっと家にいるわけにも行かないから、合い鍵、渡しとくね」
ポケットから合い鍵を出しながらそう言う士郎お兄ちゃんをみる限り、昨晩ノアも同じことを言ったのだろうか。
そんなことを考えながら、熊のカバーがついた鍵(女子力)を受け取った。
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ぽんず。(プロフ) - 美優莉さん» お久しぶりです！こちらも先程終業式が終わりました。更新頑張ります！少し早いですが良いお年を！ (2015年12月24日 10時) (
レス) id: 78ac36b467 (このIDを非表示/違反報告)
美優莉 - もう冬休みですね〜....あと、お久しぶりです！また、更新頑張ってください！ (2015年12月24日 8時) (レス) id: 2714492d95 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず。(プロフ) - amariさん» 一気読み！ありがとうございます。更新が不定期のくせにコメントにはちゃっかり返信するような不束者ですがこれからも頑張りますので宜しくお願いします！ (2015年11月17日 19時) (レス) id: 78ac36b467 (このIDを非表示/違反報告)
amari - 一気読みしちゃいました！ｗ とても面白くて！更新頑張って下さい！ (2015年11月17日 12時) (レス) id: 23a7e35495 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず。(プロフ) - 美優莉さん» いえいえ！こちらこそ、わざわざ質問して下さってありがとうこざいました。最近更新が出来ず申し訳ない限りですが、まとまった時間がとれ次第更新します。コメントありがとうこざいました！ (2015年11月11日 6時) (レス) id: 78ac36b467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんず。 | 作者ホームページ：http://ww.inago.@
作成日時：2015年11月4日 21時
