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貴女Side
「雷門との試合の日程が決まった」
開口一番、風介お兄ちゃんから告げられたその事実に、わたしはただ驚くことしか出来なかった。
「いつ？」
「……明日だ」
一瞬躊躇うような素振りを見せて、小さな声が返ってきた。
「カルクも参加するよう、あの方から言われている」
ほら。
なんで、目を合わせてくれない？
最近の皆は、変だ。
今までならちゃんとAと呼んでくれた。お父さんのことを《あの方》なんて余所余所しい言い方しなかった。
ちゃんと、私のことを見てくれていた。
「とにかく、心積もりだけはしておいてくれ。前は奴らにその眼帯を外したところは見せていなかっただろう？明日はその目を見せなければならないのだから」
なんで、そんな取って付けたようなことを言う？
ちゃんと、私を見てほしい。そんな白々しい台詞が聴きたいんじゃない＿＿＿＿＿＿
その想いで、風介お兄ちゃんに視線を注ぐ。
「言うことは、それだけだから」
でも、あなたには伝わらない。
私はただ、その背中を見送ることしかできない。
だって、私はあなたを知らない。
昨日何を見たのかも。
どこにいたのかも。
今までなら、当たり前のように＿＿いや、実際当たり前に＿＿そばで見てきたのに。
だって、あなたは私を知らない。
私が昨日、何を食べたのかも。
何度の発作に苦しんだのかも。
何もかも。
あなたとのパイプが音を立てながら切れていくのと同時に、なんだかとても冷めた、痛いような感情が押し寄せてきた。
お前はもう、涼野風介の妹ではいられないのだと。
うなじの辺りをねっとりと舐め回されるような感覚に、思わず身震いした。
いや、この現実に、身震いがしたのだ。
明日と言う日が何だか、とてつもなく恐ろしいものに感じた。明日になれば、私が壊れて散り散りになってしまう気がしてならなかった。
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ぽんず。(プロフ) - りぃさん» ありがとうございます！これからも姉妹で楽しんでいただける作品が作れるよう頑張りますので新作の方も応援宜しくお願いします！ (2015年10月26日 18時) (
レス) id: 78ac36b467 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぽんず。さん» 10年後の物語楽しみです。この作品、最初から最後まで読みました。涙が止まらなくなって、姉に笑われました。なので、姉にも読んでみてと、お勧めしたら私同様号泣していました。これからも、頑張ってください！応援しています。長々と書いてしまい、ごめんなさい。 (2015年10月26日 17時) (レス) id: 7429e82d92 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず。(プロフ) - うたうさん» ありがとうございます！後ちょっとで新シリーズの構想が出来上がるのでので、早く形に出来るよう頑張ります！ (2015年9月1日 6時) (レス) id: 78ac36b467 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず。(プロフ) - ライヤさん» ありがとうございます！新シリーズが出来るまで、他にテニプリの作品も作っているので、もしよかったらそちらにもせよ……新シリーズが早く作れるよう、頑張ります！ (2015年9月1日 6時) (レス) id: 78ac36b467 (このIDを非表示/違反報告)
うたう - 私も待ってます((o(^∇^)o))(´・ω・`)? (2015年8月31日 18時) (レス) id: 7c4a6d391b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんず。 | 作者ホームページ：http://ww.inago.@
作成日時：2015年3月27日 19時
