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またきっと明日がくる.5 ページ5

 
 
 
「……………」


あぁ、如何してこうなったのか……
それもこれも、かれこれ数分前………



「それにしても、Aは凄いね。
私の様な大人をいとも簡単に投げてしまえるんだから。」



まるで関心した様に、包帯野郎……いや、だざいさんは俺を見た。



「別に、だざいさんは見た目より軽かったし、油断してたし……」


「あぁ、完璧にAの身長で油断してたな。
この馬鹿太宰。」



「まぁ、まぁ、それは彼の身長が低いのが悪いとして……」



失礼だな、この人。
急所蹴り上げてやろうか……



「ねぇ、中也。
この子、本当に如何したの?」



「…………拾っただけだ。」



「ふーん………その割に君が気に入りそうな需要は何もなさそうだけど……
私と同じくらい、包帯でぐるぐるだしね!」



「手前と一緒にすんなっ!!」



……確かに……
俺なんか……なかはらさんの傍にいても何の役にも立たない……



「まぁ、別に私と仕事に関係なければいいけどね。」



そう言っただざいさんと、目が合った……
感じたのは純粋な恐怖………

だって……
その目が意味してるのは………


殺意………



「…………っ」



でも、俺だってここでただ目を反らす訳じゃない。
こんなこと……喧嘩でもよく………



「………いい目だね……
芥川君に負けないぐらい「いい目」だ。

さっきの行動といい…君は武力に長けているよね…」



「おい……手前……変な事言い出すんじゃねェだろうなァ……」



「いいじゃないか、中也……
それに、私はまだ何も言ってないよ。」


ただ………


「一度、芥川君と手合わせしてみないか、と思ってね……」



まぁ、勿論なかはらさんは反対してくれた。
しかし、どうも口は向こうが上手らしい。

口喧嘩でなかはらさんが負けた結果………



「………なんか喋らねぇの?」



「…………ゲホッ」



あくたがわとこうして正面に向き合っているのだが………
改めてコイツがとんでもない無口だと知る。

さっきから咳してばっかりだ……



「…お前は嫌じゃねぇの?
なんか、勝手に話進められてっけど……」


「……僕は……太宰さんに従うのみ……」



………だざいさん信者かなんかか?
表情読めねぇし……




 





 



 




 



何となく、無理だな……って俺は思った……

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アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月27日 16時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年12月23日 23時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - すごく難しい気が...。でも凄くい話ですね!続きが気になります!更新出来れば再開してください。お願いします。 (2018年12月15日 7時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜美(プロフ) - 更新がんばってください (2017年5月3日 16時) (レス) id: a15b068210 (このIDを非表示/違反報告)
白蜜 - とても面白いです!! 続きが凄く気になります! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 6cc179f9dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いないな | 作成日時:2016年6月23日 18時

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