またきっと明日がくる.35 ページ35
その時、錆びた扉が開けられるような音が聞こえた………
光が視界にはいる。
顔をあげると見覚えのあるシルエットが光を背負って現れた。
「ちゅうやさん…………」
「A!!」
焦った声のちゅうやさんがこっちへ走ってこようとした………
その時、パッと周りが明るくなる。
一瞬で周りが明るくなって俺は目が慣れるまで時間がかかった。
「そこまでだ、ポートマフィアの中原中也。
それ以上近付けばガキを撃ち殺す。」
カチっとこめかみの付近に何かが押し当てられる。
がたいのいい男が薄ら笑いでちゅうやさんをみていた。
「ちゅうやさん………!」
「手前ェ…………
Aを攫って何が目的だ。」
「昔、お前に潰された組織の者だ。
名前を言ったところでお前は覚えてもいないだろう。」
「ンだと………!」
「要件は、簡単だ。
お前への復讐、だ。このガキを殺されたくなけりゃ大人しく捕まれ。
そうして散々いたぶった後は海の底で仲良く魚の餌になるのさ。」
「下衆が………!」
「アンタの大事なガキは殺されずにすむんだ。
俺たちは優しいだろ?」
だめだ、そんなの。
ちゅうやさんが、傷つくなんて、厭だ!
「それとも、このガキがアンタの代わりかだな。
体も顔も良い方だしな。」
「ぐっ………!」
髪を引っ張られて痛い。
でも、そんなのはどうでもいい。
「Aから手を離しやがれ!
それ以上、触ったら殺すぞ………!」
「わかった、わかった。
じゃあ、大人しく縛られてくれるな?」
「あぁ…………」
「ちゅうやさん!そんなの、ダメだ!
代わりなら、俺がするから!
俺なら……大丈夫だから…………!!」
「何馬鹿なこと言ってやがる………!」
「ごめんなさい………
俺なんか、やっぱり…………」
そうだ、そうだった。
前に、森さんが言ってたことが、現実に起こってる………
あぁ、だったら、俺がやることは………
「───────」
俺が、死ねばいい………
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アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月27日 16時) (
レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2018年12月23日 23時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - すごく難しい気が...。でも凄くい話ですね！続きが気になります！更新出来れば再開してください。お願いします。 (2018年12月15日 7時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜美(プロフ) - 更新がんばってください (2017年5月3日 16時) (レス) id: a15b068210 (このIDを非表示/違反報告)
白蜜 - とても面白いです！！ 続きが凄く気になります！ (2017年2月13日 7時) (レス) id: 6cc179f9dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いないな | 作成日時：2016年6月23日 18時
