またきっと明日がくる.33 ページ33
「こ、紅葉さん!ちょっとまっ───」
「やはり、Aは花柄もよく似合うのう。
これもどうじゃ?」
結局また着物選びじゃないですかーー!!
「角袖ではなく、いっそ元禄袖の桜の模様を…………」
「また、女物じゃないんですか、これ……?
桃色だし、全体的に桜ばっか………」
「牡丹もいいのう!」
「姐さん、本当にちょっと待って!?」
と、結局は(紅葉姐さんが)悩みに悩んで青を基調とした青竹の着物を買ってもらった………
「花柄も捨てがたかったんじゃが…」
「すごい勘弁していただきたいです。」
あはははと、愛想笑いをしながら俺は姐さんと手を繋ぎながら姐さんの家に向かっていた。
…………フと、俺は後ろを振り返った。
けれど、何もなかったので、また前を向いた。
ユラと、何かが居たような気がしたんだけどな………
@
「さぁ、Aや。
ゆるりとしていけ。」
「お邪魔します………」
落ち着いた和式の内装。
一人暮らしの生活感がちらほらと出ていたり…
それでもなんだか…………
「あの………」
なんだか…………
「ん?どうかしたか?」
「どうして………子ども用のお箸や、生活用品が、あるん、ですか?」
それら全てが寂しそうに見える………
「あぁ、それらはな。
昔、中也が使っておったものじゃ。
未だ、私が捨て切れぬだけじゃ………」
「ちゅうや、さんの…………」
………今は持ち主のいない、それら全てはまるでポツンとそこにあるだけに見えた……
912人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月27日 16時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年12月23日 23時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - すごく難しい気が...。でも凄くい話ですね!続きが気になります!更新出来れば再開してください。お願いします。 (2018年12月15日 7時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜美(プロフ) - 更新がんばってください (2017年5月3日 16時) (レス) id: a15b068210 (このIDを非表示/違反報告)
白蜜 - とても面白いです!! 続きが凄く気になります! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 6cc179f9dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いないな | 作成日時:2016年6月23日 18時