14「俺へのメリットは！？」 ページ14
シュッシュシュシュシュ！
ここは街から離れた遠い森の中。
風を切る音と共に、一匹の白熊と一人の人間は激戦を繰り広げていた。
？「アタァーーーー！！」
「わっ、と・・・・・」
まるで舞う様に白熊の攻撃を避け続けるA。
こうなったのは僅か数分前の、あの発言からだった。
ロー「俺のクルーになれ。」
「しつこい。俺は断る。」
こんな不毛な会話が前回からずっと続いている二人を見つめていたシン。
その不毛さ故に思わずため息が出るほど、二人の会話に呆れていた。
ロー「じゃあ、どうすればいい。」
「どうもしなくていいんだよ！
そこ退け！俺は図書館に行く！！」
永遠と続くと思われていた会話はAがキレだし、強制的に終るかと思われていた。
が、ここでローから余計な提案が飛び出した。
ロー「うちのクルーに勝てたら仲間に入れてやる。
もし負けたら仲間になってもらう。」
「何処にも俺に利点がねぇじゃねぇか！！」
誰でもそう返すだろう。
シンは“ヌーン”とした顔で思った。
すると、いきなり白熊がAに手を出した。
「まだ何も言ってませんけど！？」
了承も拒否もしていなかったAは突然の事でも白熊の攻撃を避けた。
さて、冒頭に戻るわけだが・・・・・
「俺は動物をいじめる趣味なんかねぇんだよ！
止めろ！」
？「で、でも、キャプテンに言われちゃったし・・・・」
ロー「ベポ、ソイツが降参するまで続けろ。」
「ちょっ・・・・・！」
命令されたベポという白熊はローに返事を返すと、更に攻撃の手を速めた。
すると、Aは後ろ向きに避け続けるため、足場が見えないため、余計に速くなった攻撃にテンパって、足を挫く。
「いっ・・・・・((バキィ！ あがっ・・・・・！」
バキッ！ ボキッ！ メキィイイイ！
ベポの攻撃をモロに直撃したA。
その小さな体は森をつき抜ける勢いで木々に突っ込んだ。
？「キャ、キャプテン！アイツ、死んだんじゃ・・・・・！」
ロー「いや、大丈夫だろ。多分。」
無表情なローは倒れた木々を見ながら淡々と言った。
ベポは予想外にAが吹っ飛んだ事にテンパっていた。
さて、この勝負、どうなることやら。
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ウルフ・ローガ - 面白いですね！更新頑張ってくださいね！ (2020年3月29日 7時) (
レス) id: 0f23ffd4a7 (このIDを非表示/違反報告)
犬神大将(プロフ) - 本当に面白い！ (2016年1月26日 7時) (レス) id: 2bf1dc3e89 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉猫(プロフ) - この小説面白かったです！更新頑張ってください！！！応援しています！ (2015年11月18日 19時) (レス) id: ef1bf9732c (このIDを非表示/違反報告)
魅魎(プロフ) - 俺の目の前にローがいたら、神谷さんボイスうｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵってなるわー (2015年10月19日 6時) (レス) id: c8c040bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
麻 - 面白いです!頑張ってください！ (2015年9月17日 21時) (レス) id: 98d6e078d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マギいのち | 作成日時：2015年8月26日 13時
