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19話 ページ20

「あの、少々お待ちください。いったい何のことでしょう。
力を貸すとは?そもそも何のために?」
そこで、彼の様子を見る。

「・・・ああ、失礼しました。質問攻めにしてしまいましたね。」
少し、思案しているのだろう。
彼からの答えを待つ。
「いえ、俺も焦っていたようです。一つ一つ話をしましょう。」
そう言って、彼は真剣な顔つきになった。
あたりの空気が張り詰める。

「まずは、俺のこの留学の目的から話しましょうか。」

以前から会ってみたいと思っていた、シンドバット王。
彼に会って、力を借りることが目的でした。

「それで、力を借りられたのですか?」

「いえ、まだ。」

ただし、彼から力を借りるだけではないのです。
他の方々との交友関係になることも重要だと思っています。
マギの少年のといった方がいい例えですかね。
そして、あなたの噂を耳にしました。

「噂とは?」

「ご存じないようですね。あなたはあのレーム最高司祭が推薦された、
優秀な人物。まだ幼いのに商学・数学・語学そして、マゴイ操作が出来、
会話術も身につけているとか。」

なので、俺はあなたとお話ししようと思いました。



続く

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作者名:アスカ | 作成日時:2017年8月15日 23時

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