45話 ページ47
その3日後、爆豪君に個性が出た
「爆破」という私と違ってとってもヒーロー向きの個性だ
「いいな〜！僕もはやく個性出ないかな！」
「出久がどんな個性でも俺には一生かなわねえっつーの」
「な？A」
「そうだね…、」
この頃から爆豪君は緑谷君の事を「デク」と呼ぶようになった
そして、緑谷君に個性が出ることは無かった
「ねぇねぇ、出久って個性がないんだって！」
「無個性って言うんだって、変なの〜！」
「やめなよ」
いてもたってもいられず、会話に口を挟む
緑谷君は私に味方してくれたんだ！
絶対に引かない！
「え…でも、無個性だよ？変でしょ？」
「全然変じゃないよ」
「……！絶対、絶対変だもん!!」
「どこが？」
「だって、個性がないんだよ？」
「もういいよ!!」
後ろから大きな声が聞こえた
「Aちゃん…本当にもう…いいから…」
「でも…」
「いいんだ！僕は大丈夫だから！」
「本当に？」
「うん！だから、だから……ね…」
緑谷君の目から大粒の涙がこぼれ落ちた
「あ、あれ？おかしいな…なんで、なんで…」
「大丈夫じゃないんでしょ？」
「………！」
「１人で抱え込まないでいいんだよ」
「Aちゃぁぁぁあん!!｣
「う、ぉぉお?!」
いきなり抱き着かれた
「う、ぅぅぅ、ぐすっ」
「よしよし…」
それから泣き止むまで一緒に居てあげた
勿論、周りなんて見てなかった
だから気づかなかつた
爆豪君がいたなんて
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ren - お気に入り登録してくださっている方がいる！ありがとうございます！ (2018年1月13日 12時) (
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作者名：ren | 作成日時：2017年12月14日 20時
