男(打刀以上)が嫌いな刀、いざブラック本丸へ一 (ページ4)

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二の巻ページ4

白夜side

投げ飛ばした主の側によるために

門をくぐると、

門の近くに抜き身の刀を持ちながら

唖然と立ち尽くす

どうやら殺す気が削がれてしまったらしい

あの容姿だと確か

波打った紫の髪の彼は、歌仙兼定

小さい身長の黒髪の彼は、薬研藤四郎

全身真っ白のあれは、あぁ、兄鶴丸国永か

そんなことより、主か

『おい、主。

いつまで、みっともなくくたばっておるのだ。

全くだらしが無いぞ』

と、うつ伏せに鼻血？を出しながら倒れている

主を近くにあった木の枝で突っつく

何故、木の枝だって？

そりゃ、勿論、男に触れたく無いからだ

薬研「お、おい。そいつは、大丈夫なのか？」

おっ、人間不信でも心配するとは優しいな

てか、可愛いな。ギュッとしたい

『ん？コレか？

ああ、いつものことだから気にしなくて良いぞ』

歌仙「い、いつも…なのか」

おい、歌仙

そんな怪物を見るような目で私を見るな

鶴丸「白夜、なの、か…？」

今度は幽霊かよ

『そうだぞ。兄上。蒼月白夜だ。随分と久しいな』

鶴丸「白夜ーー！！！会いたかったぞーー！！」

と涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながら

私に抱きつく兄上

『私に触るなー！！！！！』

え？勿論

蹴り飛ばしましたが←

薬研「旦那！？」

歌仙「兄上ってことは、君も刀剣なのか？

いや、でも君はどう見ても女性……？」

『ああ、自己紹介がまだだったな。

だが、今はこのそこで伸びてる馬鹿どもを

中に入れたい。

恐らく大広間という所に皆居るのだろう。

すまぬが、運ぶのを手伝ってはくれないか？』

まぁ、投げ飛ばした本人が言うのもあれだがw

彼らは快く受け入れてくれた

うん、優しい

こういう男性は嫌いではない

私達は大広間へと向かった