らくだい魔女 〜貴方への変わらない愛を〜

〜変えられない運命〜 ページ5

「いやだっ…離してよチトセ！カリン…っ！」
「動くな。…と言っただろう。」

再び時の魔法で体が固まった
だが、もう慣れてしまって少し動けた

「…フウカ…ちゃん…いか…ないで…」
「私だって行きたくないよ！」
「…カリン！？」

あっ…この声…カイなの？

「カイっ！」
「フウカ！これはどうなってんだ！？」
「カリンを頼んだわ！」

私は一瞬で銀の魔法を使い細くとても長い糸を作った
そしてそれをカイにめがけて投げた

「右の薬指に巻いて！そして私をたどって！カリンの毒を解くには私の血が必要よ！」

黒の魔法の攻撃の“闇の矢”には毒があり、魔界の血が必要なのだ

「フウカ！フウカはどうするんだ！」
「私はどうなってもいいわ！…カリンを守って！」
「えっ…」
「私が行く場所は黒のし…んっ！？」

チトセに首筋に矢を刺された
毒は回るが、私は魔界の血が混じっているため大きな病には至らないが、気が遠くなってきた

「さっきまでの威勢はどこに行ったんだ？もしかしてもう終わりか？？」
「そんなわけ、無いじゃない…っ…」

力が入らず、舌が回らない
毒が回りすぎたかな…

「う、ううっ…はぁ…はぁ…」
「魔界の血が入った体でも耐えられないか」
「フウカ！」
「カ…イ…私、銀の城の王女からの…命令よ…カリンを…頼みます…」
「フウカ…様の仰せのとおりに。」
「それじゃあ行こうか」

意識が朦朧として、視界が良く見えなかった。
もう1度カイのことが見えたのは、もう何メートルも離れてからだった。
*§*――――*§*――――*§*
ちょっとやばい展開になって私も手に負えなくなってます(笑)

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