らくだい魔女 〜貴方への変わらない愛を〜

〜変わらせない、俺は君を守る〜 ページ17

「待たせたなフウカ。

今からお前を救う、

待ってろよ！」

やっぱり来てくれたんだ…
嬉しくて安心してしまって私は気を失った
チトセが私を優しく見ている、そんな夢を見た

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チトセSide

やっとたどり着いた
あの時壁に打ちつけられそうだったが魔力を残しておいてよかった…
時の魔法でどうにか壁ギリギリでとどまれた…

「フウカは…気を失ってしまってるか…」

キース兄さん、いやもう“兄さん”をつける必要は無いか
そう思いキースの方を向くと…
姿が見えない！どこへ行ったんだ！

「まだまだ甘いね、チトセ？」

いつの間にか背後に回られていた
くそっ！このままじゃ防御に時間が…

「がばっ…」

背中が焼けるように痛い…
これが黒の城の人間の本物の力か…

「…フウカだけは守る…」

俺は一瞬の隙をつき、残った魔力すべてをフウカの結界へと捧げた

「フウカ…」

俺は何も出来なくただうつ伏せに床に張り付いているだけしか出来なかった

「…カ！チトセ！」
「無事でいて！」

懐かしい声がする…やさしい、大好きな人たちの…

「ここだ！」

やっぱり、カイの声だったのか…
そこにはなにか決心をした、カイとカリンがいた。
いつの間にかこんなに時間が経っていたのか…
大きな窓の外を見ながら思った
漆黒の闇に覆われた空。その闇の上から、誰かが見守っていてくれる気がしていた

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