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〜日常はめくるめく変わって〜 ページ14

キースは私の手を優しく、でも、私が振りほどこうと思っても無理だと思う位の強さで握っていた
キース…何を考えてるの…
教えてよ…
いつからそんなに変わってしまったの?
そんなことを考えていると、キースが足を止めた。

「…ここは…?」
「…僕の部屋だよ。元々は死んでしまった父さんが使っていたけど。」

そう。キースとリリカのお父様は…亡くなったのだ。
黒竜によって…。
二年前…それは突然の出来事だった…。
今まで、黒の国の深い海底に封印されていた黒竜が、突如、黒の国の地上へ放たれたのだ。
黒の国は混乱に陥り、リシャール王は止めようと踏ん張ったが、力が尽き、亡くなった。

「…犯人は未だにわかってないのよね…」
「…」
「…」

キースとチトセは何も言わなかった。
キースが何も言いたくないのはわかるけど、チトセは実の親じゃないのにどうして?
チトセもあの場面に遭遇していたから?
それも違うような気がする…
あの事件の真相の裏に、いったい何があったっていうの…?
沈黙が続くその空気の中…
キースが衝撃的な一言を放った

「黒竜の封印を解いたのは…僕なんだ」

私は言葉が出なかった
どういうこと?
…、リシャール王は…
キース。

貴方が、殺したの…?

そう考えた瞬間、体中が震えた
今、私が手を取っているこの人は…
あの事件を起こした…張本人…っ!?

「いやっ…」

私はキースの手をなんとか振り払い、逃げようとした
だけど、逃げられない…

「!?鍵が…」
「逃げられないよ…ふふふ…」

キースが不敵な笑みを浮かべた

「キース兄さんっ!」

チトセは青の魔法を発動させ…られなかった

「くそっ、やはり黒の魔法以外は制御されてる…」

なにか力がはたらいているのか、魔法は発動できなかった

「チトセ、君は邪魔だ。」

黒の強力な力にチトセは押し出され、壁に打ち付けられた
そうすると、次は私の方を向いた
静かに微笑むその笑みは、恐怖を超え色気さえ感じるほどだった

「フウカ…、僕の計画には君が…」

そう言いかけていたキースは私の10m先にいたはずなのに、いつの間に私のすぐそばに来た
そして私にこう、耳打ちをした

「フウカ、君の“力”が必要なんだよ」
「…っ」

足元がすくむ…
…怖い…

「一緒に地獄へ堕ちよう…おいで。」

今のキースは、世界中の誰にも止められない
ねぇ、チトセ。
どうか私を…連れ出して。
深い闇の中から…

〜状況は変わり…そして最終章へ〜→←〜この世界を変えてみせるわ〜



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七海 - 作品見ました!とてもいいと思います!これからもぜひ頑張ってください!応援しています! (2019年3月27日 11時) (レス) id: b4f695295e (このIDを非表示/違反報告)
frisk - 佐倉 作楽さん» いいの!困ったときはお互い様でしょ? (2018年2月14日 0時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 作楽(プロフ) - friskさん» 教えてくれてありがとう^^ (2018年2月10日 11時) (レス) id: 89cb129ae2 (このIDを非表示/違反報告)
frisk - キースカッコいい!!最高!フウカいいなぁ♪ (2018年1月31日 22時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)
frisk - 佐倉 作楽さん» この作品面白いですね!!私、キーフウがすきなんです!キースかっこいいなぁ!皆が絶するようなことっていったい…… (2018年1月23日 0時) (レス) id: 2adf27a207 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐倉 作楽 | 作成日時:2017年12月22日 23時

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