らくだい魔女 〜貴方への変わらない愛を〜

〜貴方が変わる前に…〜 ページ8

カリン夢の中

私はカリン。
緑の城の王女です…
ここは夢の中よ…ゆっくり話しましょう…

中学生になってから、私たちの日常は変わってしまったの…
中学三年生から、世界の法律が変わって、王族への配慮がとても高くなったの。
その時から、今までずっと一緒だったアリサちゃんが、態度が一気に変わって、敬語以外使わなくなってしまって…
最近は声をかけても綺麗にかわされちゃうのよ…
今友達と呼べるのはフウカちゃんとチトセくんだけ…だったわ…でも。

『カリン…フウカから離れろ。邪魔だ。』

信じられなかった。
あれはチトセくん、貴方じゃなかったわ…
でもあの時のあの言葉が頭に張り付いて…
だけど、好きなの…
私っておかしいのかしら…
まだドキドキして…
だから…私は意地悪なの。
フウカちゃんじゃなくて私を想ってくださいって。
チトセくんは今、フウカちゃんのこと以外頭にないのよ…
だから、伝えたの
どういう結果になっても、どんな結末が待っててもね

「あな…たが…好き…でした…」
「…え？」

あの戦いの一瞬の中で、言えた…。
その時、変わってしまう前のチトセくんに会えたような気がする…
それから意識を失って、気づいたらカイくんが私に膝枕をしてくれていて
フウカちゃんはチトセくんに連れていかれてしまったらしいわ
あぁ役立たずだなぁ…そう感じた

『カ…イ…王女からの…命令よ…カリンを…頼みます…』
『フウカ…様の仰せのとおりに。』

その時のフウカちゃんへ見上げるカイくんの横顔はとても綺麗で、フウカちゃんに何か言いたげで…
カイくんがフウカちゃんへ向けているその感情は…
恋だと思えたの
フウカちゃん…守れなくてごめんなさい…どうか、幸せになって…ずっと親友だよ…
チトセくん…いつか戻ってきてくれることを祈っています。そして、ずっとあなたを想っています。
カイくん…フウカちゃんのこと好きなのかな…？私の意識が戻った時教えてね…

毎日に疲れた…
あぁ…フウカちゃんが帰ってきてくれた時は…
いつもの黒い空じゃなくて
澄み渡った晴れた空を見上げたいなぁ…
そんな何気ないことを祈り、私はもう1度目を閉じた
まだ見ぬ明日をつたない思いで信じて。
*§*――――*§*――――*§*
ゴメンなさい！途中からカリンじゃない子出てきちゃってるじゃないか！(笑)

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