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はじまるぜ。 ページ1

「ドクターってラップか何かできないの?」

「Aちゃんって本当に唐突だよね!逆にできると思ったの!?」

「いやあ流行り物くらいはできるかなぁと」

「流行りものなのかい?!初耳だし嫌な予感がするな!!」


ドクターと漫才を繰り広げつつ、廊下をスキップしながら進む。

私の軽やかかつ美しい足取りに対し、ドクターはどこか落ち着いていた。


「キミも男ならラップ…できるだろう?」

「ほらやっぱり!!キミってやつはどこからそういう情報を集めてるんだ!?」

「えへへへそれは男同士の秘密ってやつで」


男同士…?とドクターが首を傾げていたが気にしない。

私が男同士って言ったら男同士になるんだよ。


「おっと、僕は少しマシュの様子を見に行っていいかな?」

「はぁい、行ってらっしゃい。生きて帰って来いよー」

「えっ僕そんなに弱々しく見える...?」


ちょっとしょんぼりしたドクターに、ウソウソ♡と言っておいて。

マイルームへと飛び込んだ。


「さぁ私の愛しいサーヴァント!!出迎えておくれ!!」

「あら、マスター!今日は随分と早いのね!」


真っ先に出迎えてくれたのは、うちの(いろんな意味で)紅一点。

そう、マリー・アントワネットちゃんである。


「ヴィヴ・ラ・フランスだねマリーちゃん!!はー本当可愛い」

「うふふ、マスターだってとっても可愛いわ!」

「お前そういうとこやぞ結婚しよう!!!!」

「はいはい何やってるんですか貴女は」


マリーちゃんに抱きつこうとする私を何者かが押さえつける。

このやたらいい声は、多分うちのエースその一だろう。


「その一とはなんですか」

「嘘だって♡私の最高のサーヴァントのアルジュナちゃん♡」

「気持ち悪い話し方はやめてください、鳥肌どころか発疹が出てきそうです。」

「黙れ泣くぞ!!」


やたら辛辣なこのアーチャーはアルジュナ 。

初期メンならではのキツイツッコミを返してくれる。

ちなみにマリーちゃんも初期メンである。

この二人の共通点といえば、初めての高レア鯖であると言ったところか。


「すみませんね、マリー・アントワネット。」

「マリーでいいわ!二人とも本当に仲良しなのね、見ていて飽きないもの!」


こんな鬼畜アーチャーの前でも笑顔のマリーちゃんはガチで可愛い。

俺と付き合おう。


「心の声全部漏れてますよ」

「黙れ千里眼」

「千里眼と心眼は違うと何度言えば」



あ、言い忘れました。

弊カルデアの日常、撮影開始。

ますたーしょうかい。→



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作者名:悉雲 | 作成日時:2019年6月20日 17時

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