先生！！聞いて！！ (ページ9)

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自己紹介ページ9

目黒

無事に入学式が終わり。

「はい、じゃあ必要なものは配りました。名前を書いて持ってきてください。じゃあ自己紹介します！名前と、好きなものとか好きな色とかを教えてください。」

こういう時、俺からやった方がいいんだよね。

「目黒蓮です。好きな色は黒で、ザリガニ釣りが好きです！じゃあ一番の子から自己紹介お願いします」

「はい！いちばんのあいかわりあです！…」

いいねぇ。みんなそれぞれ好きなものがあって。

みんな違ってみんないいってこういうことだよね。

「はちばんのかわさきこうきです！」

あ、1番最初に来た子だ。

「すきなことはりょうりとおかしづくりです！よろしくおねがいします！」

「はーい、川﨑くんありがとう。じゃあ次、9番の子お願いします。」

時計を見ればまだまだある時間。暇になりそうだななんて考える。

「じゃあ次、13番の子お願いします」

「す、須藤Aです。好きなことは…ダンスです。お願いします」

川﨑くんと一緒に来た子だよなぁ

なーんて思いながら次の子に促す。

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どんどん進んでいく自己紹介。名前と顔を照らし合わせながら俺も耳を傾ける。

色々な趣味があって、色々な色が好きで、どんなクラスになるんだろう、なんて想像を膨らませる。

「はい、じゃあ最後の子まで終わったので…」

何をしよう。

何も考えてなかったツケが回ってきた。

「うーん、…」

俺が悩んでいる間にも皆が隣の子と話したりしている。

何もしなくていいかなぁ。

時計を見てそろそろ時間だと気づく。

「じゃあ前見てくださーい」

声をかける。

「みんなに今から教科書とか道具箱とか配ります。道具箱は6年間使うから大切にしてね。」

そう声をかけて目を輝かせる子供達の前に一つ一つ置いていく。

「めめ、手伝おっかー？」

「あれ、ラウール、どうしたの？」

「そろそろ配布の時間かなって。」

「マジか、助かる。これ配って？」

「はーい！あ、三年生担任のラウールって言います！よろしくね〜」

なんて自己紹介を軽くして配り始めてくれたラウール。

正直マジで助かる、笑

そんなことを考えながら教科書を配っていく。