しばらく 2 ページ11
前回の続きです！
目黒
「そっかぁ。家庭訪問は緊張するもんね」
来週に迫った大仕事、家庭訪問。
初めてってわけじゃないんだけど、まぁ緊張するよね。当たり前。
「やばいよ、」
「ま、1年生の時だけやって思ったら気ぃ楽になるんちゃう？」
「思っても楽にならない」
「あれま」
「もう来週なんでしょ？リストは？作ったの？」
「ん、できてる」
「訪問日が早い子からちゃんと見てあげるようにしてみれば？」
今まで聞いたことがあるのは訪問が遅い子から見てあげるってこと。
何故かって言うと、しっかり記憶に残しておきたいから。
「え、遅い子からじゃなくて？」
「間違えた笑 そうそう、遅い子たちから。」
「そうしたらできるかな、」
「記憶には新しくなるだろうね」
「ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹” せやな、」
「康二めっちゃ食べるじゃん、そんなお腹すいてたの？」
「おん。腹が空いては戦は出来ぬって言うしな！」
「なんの戦に行くの笑笑」
「…ええねん！！」
「ラウールも今度街探検でしょ？」
「うんそうだよ。お母さんたちが協力的でよかったー」
「めっちゃ重要だよな、それ。」
「うん。サポートの人いっぱい申し込んでくれて助かったよ」
3年生から社会と理科が始まる。
社会では街探検って言って学校の近所を探検しよう！みたいなことをやるらしい。
子供たちだけで歩かせる訳にも、俺たち教員はほぼ授業だし、ラウールともう1人の先生だけで見れるかって、見れない。
だって1クラス32人前後だから。
そんなわけで子供たちのお母さんたちに協力をお願いしたところ申し込み多数。
…去年のラウールたち担任の成果だな。
「今あいつら中学生か…」
「そうだね。皆同じ学校じゃないから、」
「卒アル配布の時に会えるやろ！」
「いやそれでも7月まで会えないでしょ」
俺は去年、6年生の担任を持っていた。
そう、つまり俺が持っていた子たちは今年中学一年生ってこと。
「ま、待ってれば年賀状とか来るんじゃない？」
「だといいけどね」
明日休みなのをいいことに喋りながら、飲みながら夜が更けていった…
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作者名：明日香 | 作成日時：2023年11月12日 18時
