ちょっと仲良く ページ13
帰り道。
丁度病院前にさしかかった時、病院から出てくる豪炎寺を見かけた。
声かけちゃお。
｢こんばんは。豪炎寺修也くんだよね？｣
｢…お前は？｣
｢私は夜明灯。同じ雷門中の2年だよ｣
｢何か用か…｣
｢うーん、用って程でも無いけどなあ。｣
｢…｣
｢あ！まって、待った！用あった！行かないで！
豪炎寺くんに謝っておこうと思って！
守、あ、サッカー部のキャプテンの。あいつ私の幼馴染でさ｣
｢お前も勧誘か｣
違う違う！帰ろうとしないでー！
｢謝るって言ったでしょ？
守が随分しつこく勧誘したみたいだからさ。
ごめんね。守はサッカーの事になると熱くなっちゃってさ｣
円堂守は物語の主人公で、太陽みたいで。
今はこんな調子だけど、昔落ち込んでた時期に私を照らし続けてくれた。
一郎太は抱え込んじゃうところはあるけど、いつも私の傍にいて支えてくれた。
2人が幼馴染で本当に良かったと、思った。
影山やガルシルドとかみたいに悪い奴もいるけど、この世界は本当に暖かい。
寂しい気持ちも無いわけじゃない。でもここにずっといたくなってしまう。
｢大目に見てあげて。そういうやつなんだ！
……でもさ、ちょっとでも興味湧いたら、サッカー部見においでよ｣
｢……｣
退屈はしないからさ！
きっと君の迷いも太陽が晴らしてくれる。
｢ごめんね、時間とらせた。じゃ！｣
｢…待て、もう遅い……送る｣
紳士や！！
・
そんなこんなで歩き出した私たち。しかし、会話が無い！
無口だな豪炎寺。会話をしようぜ…。
確かにクールキャラだけど、心はホットだろ！どうにかしてくれ…。
うーん、話題話題。何かない？
｢あのさ、｣
｢…お前は、｣
かぶった！！
お先にどうぞ！
｢お前は気にならないのか？｣
｢何が？｣
｢俺がどうして病院から出てきたか｣
そこか〜。
なんでサッカーしないのか知ってるしなあ。
…普通知らなかったら気になるよね。
｢まあ私もサッカー部のマネージャーとして気にならなくはないけどさ、そこまで図々しいのは失礼だしね〜｣
｢そうか……ていうかお前、マネージャーだったのか？｣
｢ズコー！そこかよ！！｣
まあ昨日なったばかりですけど！
あ、家に着いた。
｢家ここ。送ってくれてありがとね！
後さ、良かったら名前で呼んでよ。もう友達みたいなもんでしょ、豪炎寺くん！｣
｢…わかった｣
豪炎寺とちょっと仲良くなれたんじゃないでしょうか。
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絢斗飛(プロフ) - ☆リズ★さん» ありがとうございます！更新頑張ります！また時間を作って見に行きますね！ (2018年7月11日 19時) (
レス) id: 5d844c32bd (このIDを非表示/違反報告)
☆リズ★ - とても面白いです。 作者様のペースで更新を頑張ってください。 私もイナズマイレブンの作品を書いてます。 作者様、良かったら読みに来てくださいね? (2018年7月9日 20時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢斗飛 | 作成日時：2018年7月9日 2時
