百三十八話【過去】 ページ4
黒尾side
高校を卒業してまもなく、研磨は高3になり、会える機会が減った。
そしていつしか、俺の知っている研磨は何処にもいなくなっていた。
黒尾「おー研磨ー!久しぶり。バレー引退したんだよな。お疲れさん」
研磨「うん…。最近バイト始めた」
黒尾「は!?お前が?!」
無気力の研磨にしては珍しく、俺はびっくりした。
研磨「時給が10000円なんだ…」
いち…まん…?
研磨「クロも一緒にやろうよ。面白いよ?」
黒尾「…おう」
そこから、俺は危険な一歩を踏み出した。
黒尾「こんな真夜中にやる仕事なのか?」
俺達は、人気の多い道に座った。
研磨「うん。これ売るの」
持ってきたダンボールから出したのは、テレビで見たことがあるやつ。
黒尾「ドラ…ック…?」
研磨「そう。一つ4000で売ってる」
俺は信じられなかった。
いや、信じたくなかった。
研磨が壊れてしまったのが。
俺は研磨のことをよく知らない。
だが、ドラックを吸って壊れたのは確かだった。
俺は研磨が心配で、ずっと研磨のバイトを横目に見てきた。
…ある日、こんな噂が広まった。
路地裏の『血を被る黄色い猫』
最初は意味がわからなかった。
しばらくすると、徐々にニュースになっていった。
『今日の5時すぎ、○△市のとある路地裏で28匹の猫が殺害された事件がありました』
二十八匹という多さに息を飲んだ。
だがしかし、息を飲むのはまだ早かった…。
『殺害された猫達は、心臓を引きちぎられていたとのことです』
何故だか、胸が苦しかった。
そしてある日、俺はいつも通り、研磨のバイトの付き添いをしに行った。
…が
研磨の姿はなかった。
研磨に電話すると、近所の公園の路地裏へ来いと言われた。
俺は何の疑いもせずに、路地裏へと向かった。
俺は路地裏につき、目の前の光景に圧倒された。
『血を被る黄色い猫』…。
そういや、そんなもんがあったな。
黄色い髪に猫のような目。一目で見てわかる赤い液体を、被るように全身に付着させている。
間違いない。
そいつの正体は…
……研磨だった。
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きんぴらごぼう - 今までお疲れしたーーー!!楽しい時間を過ごさせてもらいました。お疲れさまでした!!新作も頑張ってください!! (2016年1月11日 22時) (レス) id: 4ba2e369b2 (このIDを非表示/違反報告)
トルティーヤ - 瀬見君イケメンじゃんよ…私も思いました(笑)こちらこそお世話になりました!!赤葦も楽しみです!!では、続編へ「レッツラゴー」してきます。本当にありがとうございました!!そしてお疲れ様でした!!では続編で (2016年1月10日 21時) (レス) id: cf55a3ff2e (このIDを非表示/違反報告)
ダークエンジェル(プロフ) - 歩実さん» いろいろ変な点もあったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました!! (2016年1月10日 16時) (レス) id: 093a90d119 (このIDを非表示/違反報告)
ダークエンジェル(プロフ) - アイリータさん» この作品をいままでありがとうございました!最後まで書きあげられたのでよかったです!! (2016年1月10日 16時) (レス) id: 093a90d119 (このIDを非表示/違反報告)
歩実(プロフ) - お疲れ様でした!凄く面白かったです! (2016年1月9日 23時) (レス) id: 219c9cd672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダークエンジェル | 作者ホームページ:http://kurorikon
作成日時:2015年12月24日 13時