キヨ王との日常【ヒジキ】 (ページ7)

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第5話ページ7

夢の中＿？

真っ暗の中、私だけがたっている。

寒い…ノースリーブの白いワンピースを着ている。

目の前には…

『お母さん！お父さん！』

昔の変わらぬ姿。

2人の間には小さい子供がいる。

母「A…」

父「お前がそんなやつだと思わなかったよ。」

そう言うと両親は小さい子供の手を離して先に行ってしまった。

『待って！！』

母「貴方だけ幸せになって…」

『っ……』

父「俺達の悲しみも知らないのに」

『そんなことない、私はちゃんと…わかってるよ…』

母「じゃああなたはキヨって人と別れることができる？」

『それは……』

父「できないだろう？」

『うん…私はできないよ。私を沢山愛してくれるんだもん。お母さんとお父さんみたいに。ううん、それ以上』

母「そう……あなたにはいい人ができたのね。よかったわ」

父「あぁ、安心だ」

そう言うと両親は消えた。

私だけがポツンと立っている。
夢は覚めない。

するとバッと風が吹いた。

暗闇は晴れて真っ青な空にかわった。

私は、泣いていた＿＿＿。

＊＊

『っ！！』

私はバッと起き上がった。
窓を見ると、窓が開いていた。
そして、キヨがいた。

キ「うわ、起こしちまった？」

『ううん、大丈夫だよ』

キ「怖い夢でも見たのか？」

『え？』

キ「泣いてるぞ…」

顔を触ると濡れてる手触りだった。

汗もすごい。

『怖い…っていうか嬉しい夢かな』

キ「良かったな」

『うん！』

キヨは私の頭を撫でると、もう少し休んでろよ。と言った。

『いや、でも仕事が…』

キ「今日は城全体で休みだ！」

『へ？』

や、休み…？
訓練も？

『どうして、そんないきなり…』

ヒ「キヨー！いいよー！」

キ「おぅ！」

ダイニングの窓…真下の方からヒラの声が聞こえる。

キヨは窓から顔を出して、返事した。

キ「じゃあ行くか！！」

『え、え、え！？待ってまだ理解出来てない！』

キ「いいから行くぞ！！」

キヨは私の手を引いて走り出した。