キヨ王との日常【ヒジキ】 (ページ40)

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第35話ページ40

私とキヨが結ばれるのを見守ってた…＿？

サ「俺は母親のお墓参りもそうだけどもう一つやりたいことがあったんだよ。」

「それがキヨとAをくっつけること」

『で、でもどうしてサラが…』

サ「俺さ気づいてたんだ、二人の気持ちに。だからちょっとでも過去のことを償えればって思ってたんだ」

『だからって消えること…』

サ「俺は死んだ人間。今ここでずっと生きるのはマズイってことお前でも分かれよ」

『っ…＿』

私は少し冷たくされた気がした。

でも、確かにそうだ。
今ここで死んだ人が生きているとマズイのだ。

変な噂が立ったりした下手したらキヨ達にまで迷惑がかかるかもしれない。

サ「それで、お前にはお願いがあるんだ」

『え？』

サ「明日俺が消える時はお前だけで見送ってくれよ」

『な、何で…キヨ達は』

サ「俺、みんなが揃ってる顔みたら…天国にはいけねぇよ」

「だからさいごはAの顔だけ見れればいい」

『そんな…』

ダメだよ。

そう言いたい。言ったらダメなことは分かってる。

頬に温かい水滴が伝っていった。

＊＊

ーキヨsideー

俺はサラの部屋の前で呆然と立ち尽くした。

あいつが消える。

キ「何…考えてんだよ」

俺は確かにサラのせいでたくさんの過ちをおこした。

でも…だからって

キ「そんな別れ方はねぇだろ普通……」

俺達の顔は見ない？

んなこと俺がさせるか。

俺は自室へ戻った。

絶対明日…待ってろよサラ

＊＊

ー翌朝Asideー

朝目を覚ますと隣にはキヨがいた。

『んー？どうしたのキヨ』

キ「行くぞ」

『え？』

キ「サラ、見送りに行くぞ」

『っ…＿』

キヨがそう言うと私に手を差し伸べてきた。

キヨは気づいてたんだ。

私はキヨの手を掴んで立ち上がる。

『行こっか…＿＿』

『お別れをしに＿＿』

＊＊＊

サラ編が終わったらもう終わる