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「じいちゃんぶたないでーーっ!!」

がばっと葉が飛び起きる。

「!?…よ…」

『葉殿が目覚めたー!!(泣)』

「あっ、そうか。あいつ(蓮)が言ってた"シャーマンの王"ってシャーマンキングのことだったのか。そもそもオイラ、シャーマンキングになりたくて修業始めたんだっけ。いつのまにか修業そのものが目的になってたよ」

葉は、夢を見た。昔、祖父に聞かされたシャーマンキングのことを。
自分はそれをかっこいいと思い、なりたいと思ったことを。

『よくわからんが、ともかく無事でよかった!!拙者生きた心地がしなかったでござるよ』

「ちょっと待てってば!!シャーマンキングだって!?だからなんなのそれ!?」

「うるっさいわね。ケガして入院したって聞いたからわざわざお見舞いに来てやったのに、なんなの、この騒ぎは」

鈴の音と少女の声が聞こえた。

「「『!!』」」

「なんだキミはやぶからぼうに!!部屋間違えてんじゃないのか?」

まん太が少女に向かってそういう。

「あっ!危ないまん太!!」

「ぶプゥーッ!!」

葉が叫ぶ前に少女がまん太にビンタを食らわす。

「気やすく話しかけてんじゃないわよ、おチビさん。あたしはシャーマンイタコのアンナ。一応だけど、麻倉葉の"イイナヅケ"よ」

「ええーっ!!この娘が葉くんの…許嫁だってえ!?」

「そう、一応の話ね。勘違いしないでね?あたしの本命は別にいるんだから。まぁ、ともかく葉には今日からあたしのスペシャル修業コースを実践してもらうわよ!一応イイナヅケなんだから…あたしをシャーマン界のファーストレディにするためにね。勿論Aのことも」

「(ファ…!ファーストレディ!?イタコ!?修業!?許嫁!?A!?)」

まん太の脳内には、分からないことだらけ。
疑問ばかりが浮かんで来た。

「なんじゃそりゃあ!!さっきから君の言うことは、とーとつすぎて、さっぱりわからんぞ!!」

まん太は少女にビシッと指を指す。

「アンナ…お前、よくここがわかったな…」

「知り合い!?」

「当たり前でしょ。なによりあたしは、葉のばあさま 麻倉木乃に育てられた娘。イタコ・恐山アンナ13歳。特技は口寄せ、たとえあたしがどこにいたってたとえ霊が成仏したって、いつでもどこでも霊を呼べちゃう話せちゃう」

アンナは数珠を鳴らしながらそう言った。

_
まん太とアンナの許嫁の文字が違うのは仕様ですよ。意味ありです。
葉のイイナヅケにも意味ありです。

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れい - ストーリーが好きです!!更新頑張ってください!!応援してます!! (2021年4月16日 22時) (レス) id: 14251264d0 (このIDを非表示/違反報告)
あすたりすく(プロフ) - ラピスさん» 有難うございます!もしかして、マンキンご存知ですか? (2016年12月27日 23時) (レス) id: 01a8a4376a (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 面白いです。頑張ってください!更新楽しみにしてます。 (2016年12月23日 10時) (レス) id: 0a8ded5031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすたりすく | 作成日時:2016年11月27日 12時

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