付箋から始まる恋2 (ページ1)

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夏休み。ページ1

夏休みが始まった。

ふつう、夏休みってワクワクしてたのしいものなのに心が弾まない。

「テヨン君、なにしてるんだろ。」

部屋のベッドに寝転がってケータイを見ながらゴロゴロするわたし。

「ひまだなあ。」

ってつぶやくけれど、何の返事もない。

テヨン君の連絡先は知らないし、

ジウォンもジェヒョンもドヨンもみーんな部活。

前まで毎日会っていたからか、夏休みが始まってまだ1週間もたっていないのに

なんだかながーい間会っていない感じがする。

わたしもなにかしようかなって思っていると、

ﾋﾟｺﾝ

ケータイの通知が鳴った。

「お！ジウォンからだ。」

「「ジェヒョンとドヨンと部活終わりにご飯に行くことになったけど、一緒にどう？」」

お、ちょうど3人に会いたいなあって思っていたところなんだよね。

すでに楽しみになっているときに、また追加で通知が来た。

「「その前に、わたしAと話したいかも。」」

ジウォンは2人よりも早く部活が終わるらしいから、その前に2人で少し会うことにした。

約束の時間。1週間ぶりくらいの学校。

いつもは制服を着ているからか、私服を着ていると、なんだかぎこちない気持ちになる。

ケータイを見ながら待っていると、

「A！」

ジウォンが私の名前を呼ぶのが聞こえた。