story.68 ページ21
当時の銀河大戦に参じた戦士団はある日、ナイトメアに対し成す術もなく壊滅した。
たった二人、女王と一人の騎士を残して数多の命が散ったのだ。
Aとメタナイト──ナイトメアは、二人が今もなお存命している事を知っている。
しかし、この二人も当時は命辛々に敵襲から逃げ果せていたのだった。
「私は傷付き、意識を失った貴方と共に宇宙を彷徨った。そして生き続けた。──希望を捨てなかったからだ」
「…………希望……?」
「そう。私は決して最後の戦士ではないと」
Aが自身を、アストライアとしての記憶を持ったまま地に立つ姿は、意識を失って以降、見る事は叶わなくなった。あれが記憶を失う境界線だったのだ。
だが、傷付き、気を失い、それでも苦し気ながらに息を続けていたAの姿に、騎士としての精神がメタナイトに訴えかけた。──これこそ、僅かな希望の光だと。
そうして敵から逃げ続けている内に、彼の脳裏にはもう一つの希望が過っていた。
「次世代の若い戦士がきっと生まれている筈だ。それを見届けるまでは生きよう──生きなければならぬと思った。そしてこの星を訪れ、陛下の家来になった」
「……それが……不思議だったんです。貴方程の人が、何故あの陛下に……?」
言わずもがな、メタナイトが手練れの戦士である事は周知の事実だ。
例えAが嘗ての女王としての権力を失ってしまったのだとしても、騎士の称号を得る者が律儀に常時、誰かに仕えていなければならない理由はない。
その程度の事は彼自身も承知していただろう、それでも己が騎士であるのを良い事にデデデに仕えようとしたのには、当然ながら訳があった。
「戦士の宇宙艇は、自動的に魔獣の居る星へ向かう。戦時中、我等が貴方の住んでいた星に訪れた時もそうだった。つまり若い戦士はここに現れる確率が高い」
「それは、その通りになりました。……それが、カービィ」
「そう……ただ、若過ぎた」
星の戦士カービィは、賢者の岩カブーも飛来を予言した、ポップスターの救世主。
魔獣・オクタコンがこの星に現れたことで、人々は彼の出現を心から望んだ。
そして直後、カービィの名を与えられた彼が姿を現したのだが……。
「ポップスターの魔獣を宇宙艇がキャッチした時、彼の目覚めは予定より二百年も早かった。彼はゆりかごの宇宙艇を操縦出来ず──」
「──不時着した」
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Laven - Taruruさん» いいえ、こちらこそコメントくださって本当に嬉しいです! 作品をUPし始めたのも見切り発進なところがあるので、本気で頑張ります…… (2017年10月23日 14時) (レス) id: 8121ec6dbe (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - Lavenさん» 返信ありがとうございます……ひぇえまさかLavenさんに見て頂けていたとは……!恐縮です……。全く気持ち悪くないですし非常に嬉しい限りです、ありがとうございます!一緒に頑張りましょう〜。 (2017年10月22日 20時) (レス) id: 8e78fb62fe (このIDを非表示/違反報告)
Laven - Taruruさん» コメントありがとうございます〜!! 恐れ多い褒め言葉です嬉しいです……実は私もTaruruさんの作品の更新をひっそり心待ちにしています(気持ち悪い発言ですね御免なさい)。こちらは大変遅筆な作品ですが、気長に閲覧くだされば幸いですm(_ _)m (2017年10月22日 14時) (レス) id: 8121ec6dbe (このIDを非表示/違反報告)
Taruru(プロフ) - 続編おめでとうございます〜!文章の書き方が好きで最初の方から見させて頂いております!更新頑張ってください! (2017年10月21日 22時) (レス) id: 8e78fb62fe (このIDを非表示/違反報告)
Laven - 咲良さん» うわわぁぁ〜〜!! コメントありがとうございます! 更新もストーリー進行ものろのろですが、閲覧してくださって嬉しいです……頑張らせていただきます……!! (2017年10月14日 19時) (レス) id: 8121ec6dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Laven | 作成日時:2017年10月14日 13時