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少しも揺るがないカブーの声に、あくまでも戯言だと笑い退けるデデデ。
そして──仮にもそれが真実だと言うのならばと、目の前のスイッチに手を掛けた。
「このボタンを押したらどうなるか予言してみるゾイ?」
「──カブーは既に、陛下にそのボタンは押せないと予言しています」
「どぅわははは! 言ったな? よし、報いを受けるゾイ!!」
カブーの目の前に立つAが、半ば庇うようにして装甲車と向き合い、デデデ達がここへやって来る事すら予言していた旨を伝えた、直後。
一秒後にもスイッチを押さんと指を掛けたデデデの姿を、その場に居る者達の全員が認めたのと同時に、彼等の頭上から視界を奪う程に眩い白い光が差し込む。
「…………!!」
次から次へと何事か、光に手をかざしたAは腕の影から空を見上げた。
……隕石とは見えない流星に似た一筋が、青を貫いて地上に伸びている。
何かが降って来ている、そう理解したところで、彼方から轟々と地響きが聞こえた。
〜･〜･〜
この星に降って来たらしい物体とは、一体何なのか。
カブーの許に揃っていた人々は、そのまま光が差した方向へと足を運んだ。
そこは草原が続く先の崖の上で、不思議な形をした──どうやら宇宙艇らしき物が崖下へ落ちるか落ちないかのギリギリの所で、静かに止まっていたのである。
宇宙艇という事は、十中八九この中には何者かが乗っているのだろうが。
近くまで来て様子を見ていた一同の前で、コックピットがゆっくりと開かれた。
真っ先に視界に入ったのは、その座席に埋まっていたピンク色の球体だ。
「(…………これは……!!)」
──断じて、見覚えがあった訳ではない。
ただ、胸に刺すような衝撃を感じたAはまじまじと彼の姿を見つめていた。
そして問題の球体はどうにか座席から抜け出した後、今度は瓦礫の中に身を埋める。
また、全く動けなくなってしまったらしいそれに手を伸ばそうとすると、先に素早く動き出したデデデの手が球体の足を掴み、瓦礫の中から摘み出す。
するとポカンとした顔が現れたが、すぐに手から落とされた球体は再び地面の中。
「宇宙の侵略者ゾイ!」
「抹殺でゲス!」
「──お待ちください!」
あまりに妙としか言えない存在に、警戒心を強めたデデデとエスカルゴン。
更に前者が早まって何処かから抱えるような大きさのハンマーを取り出したのを、Aが鋭い声を上げて止め、未知の者との会話を試みた。
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Laven(プロフ) - みしょさん» コメントありがとうございます! 最初に注意喚起をしていますが、当作品はフーム成り代わり小説です。ご感想もありがとうございます。 (2019年5月20日 1時) (
レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - あ、とても面白いですよ！ (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - フームどこ行ったww (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Laven | 作成日時：2017年6月15日 9時
