story.37 ページ38
「確かにこっちで吸い込みの音がしたゾイ!」
「敵は近いでゲスよ!」
装甲車だけでも正直やかましい騒音が、ブロッキーを引き連れている事で地響きが加わり、更に厄介になっている者達がパンサーの言った通り場に現れた。
カービィを圧倒していたのでイケイケになっているデデデとエスカルゴンの二人に、此方も今なら戦いを臨むところだと、まずブンが調子良く挑発に掛かる。
「やーい、デデデー!」
「邪魔したって無駄だぜ! カービィはプププランドに住むんだからなー!」
「このブロッキー様に勝てばな!」
「こっちはヘビー級チャンプでゲスよーだ!」
パンサーもどうやら得意らしい生意気な口を利かせると、悪ノリの良い大王達は売り言葉に買い言葉、自慢のブロッキーをけしかけようとしてきた。
奴が今度飛び込んで来たら、この崖下から吸い込みを試みるのだ。
そう端的にカービィに伝えていたAは、小さな彼に発破を掛ける。
「さあカービィ、チャレンジあるのみです!」
「ぷぅよ!」
狙い通り崖際に立ったブロッキーの吸い込みを始めた途端、ブン達と出来るだけ安全な遠くの場所へと避難し、状況を見守るA。
カービィが吸い込めば、耐え忍ぶように全く身動きをしなかった魔獣が、不安定な足場と位置関係を前にして、ついに抗い切れずに怯みだす。
そして足を踏み外し、引きずり込まれるようにして崖を転がり落ちて行った魔獣･ブロッキーの分身を、カービィの口がついに捉えたのである。
四つに割れた内の三つは分裂したまま顔から地面に突っ込み、残された一つはコピー能力の糧となり、カービィの姿がまた変貌した。
「やったーい!」
「変身成功〜!」
「馬鹿め、吸い込んだのはブロッキーの一部ゾイ!」
身体は灰色に変わり、ピンクの房についた、紺色の兜を被った彼の正体は、後に“ストーンカービィ”だと明かされる事となる。
早速その力を発揮した彼は更に巨大な岩へと姿を変え、分裂した三つの敵の許に重々しく着地し、地響きを起こした。
まるでブロッキーをそのまま映した鏡のような、確かにあれは“コピー”した能力だ。
「ブロッキー、お前等は奴の三倍ぞ! 粉々にせい!」
デデデの命令に従い、巨大岩のカービィに突っ込んで行く三体の魔獣。
しかし分裂した時点で小さな石に逆戻りしている敵の力では、全くビクともしない。
「…………これなら」
「コピー能力ってホント凄いなぁー!」
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
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Laven(プロフ) - みしょさん» コメントありがとうございます! 最初に注意喚起をしていますが、当作品はフーム成り代わり小説です。ご感想もありがとうございます。 (2019年5月20日 1時) (
レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - あ、とても面白いですよ！ (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - フームどこ行ったww (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Laven | 作成日時：2017年6月15日 9時
