story.33 ページ34
その衝撃だけで吹き飛ばされたAとブンは、ブロッキーが地面に足を叩きつけた事で出来た地割れにより、前方のカービィと分断されてしまう。
「カービィー!」
「危ない……!」
すぐさま上半身を起こした二人の注意も虚しく、呆然としたままのカービィは飛び掛かって来たブロッキーの下敷きになり、三度も四度も踏み潰される。
少しして、敵が一旦引き下がった後を見ると、真四角の穴の中で薄っぺらい紙切れのような姿に変貌していた。
そのお蔭でか、風に飛ばされふよふよと浮いて来たカービィをキャッチした二人がなんとか彼を小さな球体に戻すと、直後に再びブロッキーが迫り来る。
「また来たぁ……!!」
「…………そうだ! カービィ、吸い込んで!」
巨大で重そうな癖して跳躍も出来るとなると酷く恐ろしく、ブンが怯む。
でも歩いている時はやはり動きが鈍くなるようだ──。
そしてカービィの大食らいに見える特技は、メタナイト曰く彼の基本技だという。
あの岩をどう始末すべきかと悩んだAはふとそれを思い出し、指示を放った。
これを聞いたカービィはブロッキーに向かって草原をも巻き込む吸い込みを始める。
或いは人の身すら持っていかれ兼ねない暴風に、ブンの身を伏せさせるA。
そうしながら状況が変わらないかと顔を上げて様子を見ていたのだが、直に疲れで吸い込みを止めたカービィの前で、魔獣はビクともしていなかった。
「……なんてこった……!」
「夢を見ているの……」
「夢では無い! どぅははははは!!」
どんな量の食事も、どれほど大量な小オクタコンも全て飲み込んでしまっていた彼の力が、ブロッキーを相手にしては全く通用していないのだ。
絶句するブンと、軽い眩暈を感じたAの呟きに、愉快な笑いを飛ばすデデデ。
ムキになったか呼吸を整えたカービィは再び吸い込みを続けたが、今度は敵の四股踏みによる衝撃で中断させられた。
「カービィ!!」
地面の揺れで身体を跳ねさせ、緩やかな丘の坂をコロコロ転がり後退していくカービィを追い、宙を飛んだブロッキーが再び押し潰さんと狙いを定める。
──見て居られない! 下敷きの二の舞を避けるために、ついに飛び込んだAは突進するようにカービィを抱いて、勢いのまま敵の攻撃から免れた。
更に背後で標的を失った敵が地面に着地するのを確認しつつ、抱えたカービィを少しでも遠くに逃がそうと、何処とも定めずにボールを投げる要領で振りかぶる。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
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Laven(プロフ) - みしょさん» コメントありがとうございます! 最初に注意喚起をしていますが、当作品はフーム成り代わり小説です。ご感想もありがとうございます。 (2019年5月20日 1時) (
レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - あ、とても面白いですよ！ (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - フームどこ行ったww (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Laven | 作成日時：2017年6月15日 9時
