story.23 「第2話：大変! 戦士のおうち探し」 ○ ページ24
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いち、にい、さん、しい、ごー、ろく…………
子供達の数を数える声を聞きつつ、大縄跳びで遊んでいる彼等を遠目に見るA。
村へ来て二日目にして、既に子供達の輪に馴染みつつあるカービィが、最後に大繩の中へ飛び込もうとしていた。
飛んで、と誰かに促されて喜んで地を蹴ったは良いが、まだこれに遊び慣れて居ない彼は回されている縄に叩かれるように打たれ、地面に落ちる。
「ちぇっ、良いのかなあ……」
「どうされました?」
「カービィは戦士だぜ? それが縄跳びなんか……」
可笑しくなって笑ってしまった子供達に、膨れた顔で振り返るカービィ。
うーん、やっぱり何度見ても──と思って居ると、どこか不満げな顔つきのブンが輪を離れて此方に歩み寄って来るのを見つけて、彼の呟きに問いかける。
しかし対する答えに、何が問題なのか本気でわからなかったAは、改めて星の戦士の姿を見つめ、首を捻った。
「……戦士は縄跳びをしてはいけないのですか??」
「だって、カッコ悪いじゃんー!」
成程、カービィも戦士ならばメタナイトのように在って欲しいと言いたいらしい。
じゃあもうその人含めソードやブレイドにも縄跳びをしてもらってしまえ、その内に違和感など無くなるだろうから。
なんてとんでも理論をかましかけたAの口を止めたのは、青天の向こうから徐々に押し寄せて来る黒雲であった。
「──雨雲が来ますね。皆さん、急いで屋根の下に移動してください!」
もしメタナイト達が此処にいて、彼女が先の考えを放っていたなら、彼等は心からあの雨雲に感謝していたところだっただろう。
草原の上で座っていたAが立ち上がり、少し離れた場所で遊んでいる子供達に声を掛けると、彼等は少々不満気ではあったが素直に従って屋根の下に駆け込む。
すると間もなく青空を雲が多い、辺り一帯に大雨を降らせた。
この降り方なら、恐らく通り雨だろうからすぐに止むと思われるが──。
「ここはオイラの巣だ! お前なんか入れてやれないね!」
何処からか非情な声が聞こえて、空に向けていた視線を地上へ落とす。
見ると、カービィは近くの大木に横穴を発見してそこに隠れようとしたようだ。
しかしそういった所は大体、鳥が作った巣であり、中で休んでいた一匹の鳥がカービィを追い出したという流れだったらしい。
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Laven(プロフ) - みしょさん» コメントありがとうございます! 最初に注意喚起をしていますが、当作品はフーム成り代わり小説です。ご感想もありがとうございます。 (2019年5月20日 1時) (
レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - あ、とても面白いですよ！ (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - フームどこ行ったww (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Laven | 作成日時：2017年6月15日 9時
