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コンコンコン
カタクリさんがビックマムのところに行ってしまってから数分した頃誰かがドアを叩いた
「カタクリ?居ないのか?」
聞き覚えのある声だった
「開けるぞ…おや、A、君だけかい?ペロリン♪」
「…カ、カタクリさんなら…ビックマムに呼び出されて…行ってしまいました…」
「A、何故そんなにビクビクしているんだい?船の上ではもう少し落ち着いていただろうに」
連れてこられた時に乗っていた船での出来事を思い出し、申し訳ない気持ちになり少し俯く
「入るよ」
女性の声が聞こえた
顔を上げると頭にフルーツをたくさん乗せた女性が小さな袋を持っていた
「アンタがAかい?あたしはコンポート。フルーツ大臣さ」
コンポートさんは僕の頭を優しく撫でた
「あんたの事は兄さんから聞いたよ。
ほら、どうせ何も持ってきてないんだろう?」
渡された袋の中身を見てみると服が数着、入っていた
「着替えだよ。今日はもう休みな」
「色々あって疲れただろう?ペロリン♪」
僕の秘密を知っているとはいえ、こんなに優しくしてくれる二人の優しさに涙がぽろぽろとこぼれ落ちた
あの島の人でさえ、秘密を知っていても優しくしてくれることは無かったのに
「あ"りがとう…ございます…!」
どんなにこらえても涙が止まらなかった
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作者名:アストラ | 作成日時:2018年5月16日 0時