あなたと共に (ページ26)

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これまでのセイルとAの話を整理すると、
セイルは呪敬族でAのいた島に滞在していた

2人は島の人間から嫌われていて呪術で殺されそうになったが、その呪術は失敗。1つの身体に2つの魂が入った

「ということで間違えないか？ペロリン♪」

ペロスペローが食後の紅茶を飲みながら聞く

「はい、すっごいざっくり言うとそんな感じです」

Aはグッっと親指を立ててにっこりと笑った

「しかし、なんでセイルは月に数回しか出ねぇんだ？身を守るっつー点ではあいつの方が向いてるだろ」

クラッカーが椅子に寄りかかりながらAの方をちらと見る

が、クラッカーが見た時にはすでにAは席にいなかった。気配がし、すぐさま後ろに振り返るとそこにはAがいた

「こういう事です。僕は、ミルミルの実の木の葉人間。こうやって即座に移動する能力に長けています。」

クラッカーは少し不機嫌な顔をして拳を後ろに向かって振るう

「クラッカー…その辺にしとけペロリン♪」

クラッカーの感情任せの行動にペロスペロー、カタクリ、コンポートが表情を曇らせる

「………それと、A……その針をしまえ」

Aの手首からは鋭く長い針が生えていた

「なるほどなペロリン♪お前達、能力を共有出来るのか(・・・・・・・・・・)」