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「分かった。好きにするといい」
セイルはあっけなく両手を挙げた。その行動が意外だったクラッカーは呆気にとられたよな声で小さくは?と言った
「俺は疲れたからな。これ以上むやみに動き回ってもメリットが無い」
(イカれた野郎だ。)そう思いながらセイルに海楼石の手錠をかける
「こちらクラッカー。おい、モンドール捕まえたと伝えてくれ…あぁ今シャトーの近くだ」
(さて、ここからどうやってカタクリの兄貴のところに連れてくかだな…ここは屋根の上だし、野郎を抱えて降りるほど俺は優しくねぇぞ)
「千手のクラッカー。ひとつ聞いていいか?」
「なんだ?」
考え事の途中で話しかけられたせいか受け答えが少し雑になる
「あの娘…いや、Aの事をどう思う?」
突然の訳の分からない質問に少し困惑する
「俺はカタクリの兄貴の女に興味はねぇが、噂で聞くと陰気くせぇ女らしいな。ほぼ下を向いて卑屈そうな顔をするって聞いたぜ」
グレーのコートと長い前髪のあいだから青と黄色の目がこっちを睨みつける
「…」
セイルが小さく何かを言っていたようだがクラッカーには何を言っているか聞き取れなかった
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作者名:アストラ | 作成日時:2018年5月16日 0時