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R side
数週間前…。
『康二。』
ソファーに座る康二の腕を掴かみ楽屋の外へ連れ出した。
「どこ行くん?」
『いいから…。』
引っ張り連れて行ったのは、つかっていない俺らの楽屋。
「どうしたんや?」
不思議そうに聞く康二に、どう言おうかと考えていた。
取り敢えず、ソファーに康二を座らせた。
『なぁ、最近俺の近くに来ないのはなんで?』
「え?行ってるやんってか、居るやん」
居ると言うが、俺が覚えている限り減っている
『来てない。気づけば舘さんとかしょっぴーとか佐久間くんとかの近くにいる。』
いつもメンバーに甘えて引っ付いてばっかりだ。
「ちょっと用事とかで行くけど、俺はめめの隣に居るで?」
用事って何?
俺から離れないと出来ないこと?
『いや、いない…。ラウールと話してて気づけば康二がいない。』
ラウールと話してる時は特にいない。
「俺、康二が隣にいないの無理だから…。」
前にも言ったよね?
側に居てくれないと困るって…。
どうして守ってくれないの?
「めめ、俺はいつでも隣にいるから安心してな。」
俺の頭を優しく撫でてくれる康二。
信じていいよね?
『約束だからな。』
「ん…約束や」
『破ったら俺怒るから…』
「わかった」
それが俺と康二の約束だったのに、康二は俺から離れていった。
俺は怒ってるからな!
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作者名:saryu | 作成日時:2022年3月19日 20時