一方通行の恋 (ページ38)

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K side

めめと帰るなんて、ホント久しぶり…。
前はいつやったっけ？

「康二、さっきのネックレスの話だけど…」

『阿部ちゃん。』

阿部ちゃんは、ネックレスの話をめめに追及したらしい…。

らうが言った通り、型違いのネックレスだったことは合ってるみたいや。

『ありがとう。阿部ちゃん。』

俺から阿部ちゃんに抱きつけば、

「俺は、康二の為なら何でもしてあげるからね。」

阿部ちゃんはいつも俺が落ち着く様にって撫でてくれる。

「康二、お待たせ。」

後ろから、めめの声が聞こえた。

『あっ、めめ、帰ろうか。』

お疲れ〜とメンバーに挨拶して、2人で楽屋を出た。

「康二。今日、家に行っていい？」

『ん？えぇけど…何もないで？』

食べる量減ってたから、冷蔵庫の中は…空っぽや。

「いい。これあるし…」

めめが見せたのは、あの時に買ったものが入った袋。

『ホントにいいんか？』

「いい。」

めめは俺の腕をとり急がせる。

逃げたりせんのに…。

タクシーで家に帰り、あの時買ったものを食べることにした。

テレビを見てゆっくりしていると、

「康二、聞いてほしい事がある。」

『ん…？なに…？』

テレビを消して、姿勢を正して俺に向き直るめめ。

急にどうしたんやろ？