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めめとらうが帰って来たのは、撮影が始まる少し前…。
帰ってくるなり、ふっかさんに散歩であった出来事を楽しく話しだした。

『俺最初やから、先行くな…。』

俺は散歩の話を聞きたくなくて、足早に楽屋を出て撮影スタジオ前の椅子に座って気持ちを仕事モードに変えた。

今回撮影の順番は、俺が最初でめめが3番目、らうが4番目、だから俺と入れ違いになる。
その後は別仕事やから、少しだけ耐えればいい…。


俺の撮影は順調に進み、あっという間に終わった。

『ただいま〜今日はコンディションよかったみたいやわ〜』

楽屋に戻れば口々に「早かったな」と言われた。

「めめ、次でしょ。僕も一緒に行って見てていい?」

らうがめめの撮影について行くようだ。

「いいよ。ラウール。…あ!康二、このあとって仕事?」

『あぁ、そやで。なんで?』

「…いや…気になっただけ…」

「めめ、行こう〜!」

めめが何か言おうとしていたが、らうに腕を引っ張られて楽屋を出て行った。

なんやったんやろうな…?

『俺、次あるから先に出るな〜』

「こうじ〜。佐久間さんがめめ見とくよ」

帰る準備をしていると、小声でさっくんが伝えてくれた。

『ありがとう。でも何もないと思うで…』

「だとしても、阿部ちゃんと見とくよ。」

俺を見ながらさっくんは優しく頭を撫でてくれた。

『じゃあ、行ってくるね。お疲れさん』

荷物を持って俺は楽屋を出た。

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作者名:saryu | 作成日時:2022年3月19日 20時

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