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「めめ、時間あるから散歩行こう!」

「あぁ、いいよ。」

「今日は、この前、行かなかった道行こうよ。」

「わかった。」

めめとらうの声が聞こえ、「散歩に行ってきま〜す」と言って楽屋を出て行った。

「ほんと、あの2人仲いいよね、こうじ。大丈夫?」

『うん。さっくん、俺…諦めた方がいいんかな。』

「そんな事言うなよ…」

ギュッと抱きしめてくれるさっくん。
ふと気づけば、阿部ちゃんがこっちを見ていた。

『さっくん。阿部ちゃんが構って欲しそうやで…』

「ん〜今はこうじを俺は構ってやりたいの。」

『あはは…ありがとうな。』

阿部ちゃんを見ながら両手を合わせて謝る仕草をする。

ごめんな…阿部ちゃん。

「康二、何か悩んでる?俺に話してみなよ。」

阿部ちゃんがこちらに向かってきて隣の椅子に座って問いかけてきた。

『ん〜。なんか…俺が隣に居なくても気付かんなったなって思って…』

「あぁ〜最近ラウールとばっかりだね。」

『うん。そうやねん。ちょっと前までは、俺やったのにな…。』

誰の話をしているのか、すぐに分かった阿部ちゃん。

「康二は、俺と佐久間と一緒にいよう。」

「そうだよ〜。佐久間さんといれば落ち着くよ。」

『2人ともありがとうな』

阿部ちゃんとさっくんと一緒にいると、めめの事を考えることのない穏やかな時間がすぎる。

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作者名:saryu | 作成日時:2022年3月19日 20時

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