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「康二、着いたよ。」
照にぃの声と肩をポンポンと叩かれる感覚で目を覚ました。
『ん…?』
あ…俺はいつの間にか眠ってたんや。
『あ…俺、寝てた?』
「寝てた。車から降りれるか?」
『降りれる。ありがとう照にぃ』
照にぃと車から降りれば、さっくんと阿部ちゃんが待っていた。
「佐久間、阿部、悪いけど今日は康二と一緒にいてやって…」
2人が頷き、照にぃは俺を預けて歩いて行った。
「康二、今日は一緒にいようね!」
「佐久間さんから離れないでね。」
ギュッとさっくんが抱きついてくれる。
「佐久間、みんな待ってるから…」
阿部ちゃんに俺とさっくんは剥がされて、
「康二はゆっくり行こうね!佐久間、先に行って言っといて」
「え〜やだよ。俺っちもゆっくり行く〜」
2人の会話を聞いて笑ってしまった。
どこに?って思うかもしれんけど、笑ってしまった。
『早く行かな〜』
「そうだね。こうじ〜」
3人で話をしながらレッスン室へと行けば、めめとらうとしょっただけやった。
「あれ?照とふっかは?」
さっくんが先に行った照にぃたちがいない事をしょったに聞くと、
「あぁ…呼ばれて出ていった。」
『そうなんや。なぁ、だては?』
「トイレと飲み物買いに行った。」
そうか…。だてにも慰めてもらおうと思ったんやけどな…。
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作者名:saryu | 作成日時:2022年3月19日 20時