Assortment (HIGH ＆ LOW) (ページ16)

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アナタ色(小田島くんイメージ) ページ16

Twitterで見でどうしても行きたいから付き合ってと言われて来た。そのお店は、駅から少し離れたところにある文房具のお店。私自身、文房具はとても好きなので楽しみにしていたが、いざ来てみたら非常に困った自体になった。

目の前に並んだ原色カラーのインクを見つめ、ここから色を調合していく訳だが、優柔不断な私には作りたい色を決めれずに悩んでいた。

時間の制限間あるため、早く決めてしまいたい。
自分で調合した色が、インクペンに入れて使えるなんて夢のようだ。

(困った……何かこれというイメージがあれば……)

そう思った時に、ふと脳裏に浮かんだのは他校に通う彼のサングラスの色だった。
見慣れたサングラスの色は、私の好きなブルー。
濃くも薄くもないその色は、彼の瞳が見えて私は好きだ。

これだと思った私は、作りたい色が決まり目の前にいる店員さんに質問をした。

「あの、ブルーグレーを作りたいのですが、アドバイスください」

ドキドキしながら質問をすると丁寧に教えてくれた。
まずは、基本になるブルーをイメージする色まで薄めていく。
そこに、黒を好みの色まで薄め液で薄めていくという作業をすればいい。
悩んだら、サンプルカラーの書かれたものがあるので参考に作っていく。
何度も何度も調合をしていいと言ってくれたので、思い切って作っていく。
時間も忘れて、彼のサングラスの色と制服の色をを思い出しながらそれぞれを調合する。
彼のことを思い出しながら、作っていく。

どれくらいの時間が経ったのか、やっと想像していた色になった。
ドキドキしながら、2色を少しづつ混ぜていく。

私の中で、彼の存在がとても大きく、そして、思っていた以上に好きなんだ。
なかなか会えない中で、私が作った彼色のインクをとても愛おしく思う。