Assortment (HIGH ＆ LOW) (ページ12)

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きっと、それは、必然的な出来事なのかもしれない 1 小田島くんページ12

彼氏に、こっぴどく振られた。

付き合いだして約2年付き合っていた彼氏に訳もなく振られた。

こればっかりは私にはどうしようもないけど、振られた原因には納得いってない。

私に原因があるならば仕方ないって納得だってする。
どうしてそう言う結果に至ったのか、説明はなく、ただ一言、

『お前のこと見損なった』

今まで見たことのないほど冷たい表情で言われた。
彼にそこまで言われるようなことをしたのか、考えたけど何も思い当たる節はない。

「A、まだひきずってんの？」

そう言って声をかけてきた友人は溜息をつきながら聞いてくる。

「忘れられるわけないじゃん……」

「けどさ、どうにもならないことだってあるよ？」

「そんなこと自分が一番わかってる……」

「あれには新しい彼女いるんだからさ、諦めな」

数ヶ月前、私を振った男は新しい彼女がてきた。それも私の後輩と付き合いだした。その聞きたくもない事実、どんな子と付き合いだしたのかを私に言ってきたのは、あいつの彼女になった後輩本人からだ。
私と付き合っていたことを知ってるから、後輩は私に申し訳なさそうに報告してきた。
聞いた直後はどう答えていいのか解らなかったし、そんなこと報告されてもと思いつつも、複雑な心境ではあったがおめでとうと一言告げた。

「けど、わざわざ元カノに付き合いだしましたって報告に来るかねぇ」

隣の席で自身の机に頬杖をつきながら、頭を下げて立ち去っていく後輩の後ろ姿を見ながら友人は、呆れながらそう呟いた。
確かに、わざわざ言いに来ることではないとは思う。
彼女は何を思って私に言いに来たのかは正直わかりたくもないが、何となくわかってしまった。

優越感にほかならないだろう。
自分の彼氏がが、有剣、『小田島有剣』という人間だから。

おはようございます。
途中までですがupしました。
1話で終わらせるはずが、長くなりそう…( ｰ̀ωｰ́ )