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おまけ
『伊野尾研にて。』
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▷Wednesday 3:30p.m.
@伊野尾研究室(仮)
………よし、課題チェックはひと通りオッケーかな。
水曜日の昼下りは、いつも薮ちゃんとおしゃべりしながら作業するから
こうも静かだと ちょっと調子狂う。
にしてもココ、いい部屋だな〜と 改めて“伊野尾研究室”を見回した。
4階の角部屋、穏やかな空気感
夕暮れの丁度いい陽射しが窓から差し込んで、俺が選んだソファに柔らかく影を落とす
4月が待ち切れなくて、最近はここで過ごすことが増えてきた。だって居心地良すぎるんだもん。
涼「ぁ〜やっべ、寝そう……………」
喜多研の講師陣よろしく ソファに溶けて微睡みかけたところに、扉を開ける音と すうっと耳に入ってくるマシュマロボイス
慧「ん、やっぱりこっちにいた。」
涼「先生、お疲れ様です………」
慧「ねてた?ふふふ、かわいい」
授業の荷物を机に置く仕草さえ綺麗で、思わずぽーっと見惚れた。
慧「喜多研がもぬけの殻でびっくりしたよ、みんなどこ行っちゃったの?」
涼「薮ちゃんと大ちゃんは学会でしょ、喜多先生と学部生の子たちは フィールドワーク出掛けちゃいました。だから今日はずっと俺ひとり」
慧「そっか。……じゃあ、俺のこと待ってたんだ?」
涼「………うん。早く帰ってこないかなぁって思ってた」
素直な回答が予想外だったのか、一瞬目を丸くしてから
隣に腰掛けて ふわふわと頭を撫でてくれる。
う〜ん、幸せ。
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作者名:み! | 作成日時:2021年9月18日 22時