准教授 “じゃないほう”！(in×ym) (ページ23)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:66,006 hit

4 ページ23

＿＿＿＿＿＿＿＿

ふわふわとくっつけていただけのそれが段々と深くなってきて

優しく割り込んできた舌が歯列をゆっくりなぞる。

薄目を開けたら俺を愛おしそうに見つめる先生と目があって、急にめちゃくちゃ恥ずかしくなってぎゅっと瞑り直してしまった。いや俺は中学生かって……

慧「……やまちゃん、ほんとに帰らなくていい？」

涼「いい、です」

慧「だめって言われても、帰せる自信ないけど、ね。」

伊野尾ちゃんってこんな顔するんだ、

少し頭を傾けて目を伏せて俺の唇を狙うその表情は、今まで見たことない “大人”の先生で、どうしようもなく緊張した。

ああ、年上ってずるい。

涼「ん…っ、ぁふ……せんせ、」

慧「……ふは、やまちゃんってさ、緊張すると俺のこと先生扱いするよね」

涼「だって、先生が余裕そうだから、」

慧「んーん、俺だって余裕ないし緊張してる。だからほら、大丈夫だよ、“涼介”」

普段とはちがう、艶めいた焦がしマシュマロみたいな声で、そんな………

俺の動揺を飲み込んじゃうみたいに、また深く唇が重なって上顎を舐められゆるりと舌が絡み合った。

口の端からはどちらのかも分からない唾液がこぼれて、お互いに歯止めが効かなくなってくる

そろそろ思考も溶けちゃいそうだ。体はもうとっくに、伊野尾ちゃんに預けて甘くとろけてしまった……＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿