白鳥沢にはもう一人一年レギュラーがいました 3rd 【男主】

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しばらく遊んだ後、ふと夏ちゃんは俺に質問をしてきた



夏｢ねぇ……バレーってそんなに楽しいの？｣



A｢うん、もちろん
仲間たちと一緒に同じ目標を持って強くなったり、努力して勝ち取った時なんて最高だよ｣



夏｢……夏よりもお兄ちゃんはバレーの方が大事なのかな？｣



しょんぼりとして言う夏ちゃん


この子はお兄ちゃんに構ってもらえなくて寂しいんだ、バレーに嫉妬してるんだね……



A｢じゃあ、バレーやってみる？｣



夏｢えっ？｣



A｢俺が教えてあげるよ、一緒にやってみようよ！｣



夏｢夏にもできるかな……｣



A｢もちろんだよ！何かをやり始めるのに年なんて関係ない、気持ちが大事なんだよ｣



夏｢っ！……うん！やる！｣



と、喜ぶ夏ちゃんだけど
バレーボールが無いことに気がつく俺



すると夏ちゃんは家でお兄ちゃんが使っているバレーボールがあると、家まで案内してくれた




夏｢ここが夏の家でーす！｣



なかなか大きい和風の一軒家の表札には日向と書いてある



家に上がらせてもらえば、夏ちゃんのお母さんの姿もあった



母｢あら、あの時の……｣



A｢お邪魔します、指宿Aといいます｣



母｢日向です
……あの、またうちの子がご迷惑を……？｣



A｢いえいえ！！たまたまロードワーク中に夏ちゃんと会っただけです｣



あれ？そう言えば夏ちゃん家出中じゃあ……？
その事を聞けば



母｢あの子寂しくなったり、構ってあげないといつも家出するのよ？
それでも夕方には帰ってくるから、何も心配してないんだけどね｣



と、日向ママは笑っていた




俺が白鳥沢のバレー部だと知った日向ママは心底驚いていたけど、すごく優しくていい人だった



母｢白鳥沢だったのね……うちの長男はあまり勉強ができないから、凄いと思うわ！｣



A｢いえそんな……その子もバレー部なんですよね？｣



母｢ええ、テスト期間なのにバレーばっかりで……｣



A｢俺も同じようなもんですよ｣



夏｢お兄ちゃん！バレーボール持ってきた！やろう！｣



２階から降りてきた夏ちゃんがバレーボールを見せる



A｢おしっ！やるか！｣

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