3話「ゾンビの虚遇」 ページ3
ぺ「よいしょっと……ほんと重いなこいつ」
らっだぁさんの自室につき、ぺいんとさんはらっだぁさんを優しくベットに降ろす。
途中悪口を漏らしていたけど、これをらっだぁさんが聞いていたらまた喧嘩が始まってそうだな、と思った。
ぺ「そういえば、Aさんの種族ってなんなの？」
『私は雪女です。一応雪を操ることが出来るみたいなんですが…修行中です…』
ぺ「そっか、ちなみに俺はゾンビだよ。ほらほら、この腐敗したとことかそれっぽいでしょ？」
「っぽいっていうか本当なんだけど」と笑うぺいんとさんに私も微笑み返す。
一通り笑った後、ぺいんとさんは一つ深呼吸をして私を見据えた。
ぺ「そう言えば、Aさんって神に認められし者なんだっけ」
『はい。6人目だとか』
ぺ「そうか。神に認められし者ならいつか能力は向上するよ。
頑張って能力を使いこなせるようにね」
そう言って私の頭を優しくポンポンと叩くぺいんとさん。
その手は安心感があった。
でも、ぺいんとさんの見える左目はどこか悲しそうだった。
『ぺいんとさ＿＿＿』
ら「んだぁぺいんとぉぉ！！！！」
急にらっだぁさんの大声がきこえたので私とぺいんとさんは肩を震わす。
何事だ。と思いらっだぁさんの方を見るも先程と変わらず規則正しい寝息を立てて寝ていた。
………え？もしかして今の寝言？！
ぺ「ははッ…らっだぁとかなにも変わんないな」
『そうなんですか？』
ぺ「うん。俺はらっだぁの昔からの知り合いでさ、なんも変わんないよこいつは」
そう言ってらっだぁさんを見るぺいんとさんは、やっぱりどこか悲しげだった。
やっぱり……なにかあったのかな。
ぺ「ありがとうAさん。俺は色々準備あるからここいらでおいとまするね」
『あ、はい！またいつでもお越しください！』
そう言って頭を下げる。
ぺいんとさんは二カっと笑いながら部屋を出ていった。
さっきの悲しそうな表情が嘘みたいに。
2020/08.21
更新が遅れてしまい申し訳ありません。
本日からら民町の化け物事情の更新に取り掛かりたいと思っております。
これからも、よろしくお願いいたします。
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黒狐 - …！前の作品も読ませていただいてました!リメイク版してるのみて駆けつけました!リメイク版も面白いですね!同じ作品を2度楽しめてこちらも楽しいです！ありがとうございます！更新応援してます! (4月23日 22時) (
レス) @page43 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 2.3年前から読ませて頂いていて何度も読み返すほど大好きな作品です!リメイク前の方も読ませて頂いてます!変わった妖怪という世界観だったりする所やストーリー 設定などとても面白くてめちゃくちゃ好きですまたいつか続きが読める事をずっと待っています。失礼しました (7月3日 11時) (レス) id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
ミドロ - なにこれ……か、か…！神作じゃねぇかよぉぉぉぉぉ！！！！更新頑張ってください！！！！ (5月30日 13時) (レス) @page14 id: 9d7832c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - まだ待ってますから、どうか続きを恵んでください (2022年9月11日 17時) (レス) @page14 id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 凄い………私もこんなの作って見たいのですか妖怪などが思い浮かばないです……少しだけ真似してもよろしいでしょうか(土下座)続編待っています!! (2022年1月30日 9時) (レス) id: 30ab8735d2 (このIDを非表示/違反報告)
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