・[存在しない調査書] ページ12
■らっだぁ
種族：食人鬼
特性：なし
属性：冥
打撃◎
斬撃◎
爪・牙◎
魔法×
妖術×
吸血(吸収)◎
回復×
ーーー
ら民町五大怪物の一人。食欲が膨大し、目の前の食料だけを見続けている自分を見失った怪物の成れの果て。感情がなくなり、ただただ食料を求め彷徨い歩き、時には立ちはだかる邪魔な存在を手にかける。それがかつての仲間だったとしても＿＿＿＿。
約3000年程前にその食欲を無理やり抑えられ、内側に封印されたものの封印者が気絶・又は死亡した場合のみそれが解除される。それが解放されると上記の行動を繰り返すようになってしまい、いつになってもその食欲が収まることはない。
解除条件は封印者である緑色とコンタミの片方が気絶・または死亡すると解かれるが、緑色の念のための策によって食欲の封印を館の五階にある青鬼部屋と共に封印していたため、彼らのどちらかが戦闘不能になると解除されるのは食欲の半分だけである。
＿＿が、コンタミは緑色に妖力を貸している状態であるため本当の封印者は緑色である。そのため、彼らの片方が戦闘不能、というよりかは「緑色が再起不能になると五階の封印と共に眠っていた食欲が解放される」ということである。
封印されてから約3000年後。館に生贄としてやってきた少女願いによってその食欲が完全に消え去る。食欲を内に秘めていた本人がこの力を手放したいと考えていたこともあってかその願いは簡単に神の下へ届き、再発することは二度となかった。
■ら民町唯一神「電脳神」 近海の鯖
「悲劇。あの事件を一言で表すのならこうでしょう。彼は約6000年もの間"あれ"に悩まされていた。それが遂になくなったのですから、精々しているでしょう。…この館を大怪物の住処にさせた私にも責任はあります。ごめんなさい、今まで助けてあげられなくて」
■ら民町六大怪物の一人 A
「皆さんが楽しく暮らせる、その願いは人間でも怪物でも同じこと。皆さん仲良く生活する、仲間で笑い合って同じご飯を食べる。その当たり前の時間が、とても素晴らしいものなんです。…一人で涙を流しながら食べるなんて…そんなの、可哀想じゃないですか」
■ら民町六大怪物の一人 らっだぁ
「…神のイタズラだと思ったよ。勿論近海さんの仕業じゃないとは思ってたけど。それでも、辛くて不味い6000年だった。……何が悲しくて仲間を殺して、好きな人を喰わなきゃいけねぇんだよ。あんな悪夢、二度と見たくないな」
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