【暗殺教室】突然ですが転入する事になりました。マフィア幹部です宜しくお願いします (ページ8)

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Ⅷ.Clumsy ページ8

「Aちゃんに質問!プリンは好き?あ、私は茅野カエデだよ、よろしくね」
「カエデちゃん、よろしくお願いしますねー。えっと、プリンは好きですよー。シェフの作る奴は最高なんです…!」
「……試食、用……新作、チョコレートプリン……A、にと、思ったが……それ程、好きなら……やる……」

机に伏せていたAが顔を上げて質問に答えると、カエデは目を輝かせてキドルを見た。彼は暫くカエデの目を見返していたが、不意に鏡の中に入ると、チョコレートプリンを乗せた小さな皿を持ってきて、それをカエデに差し出した。一口それを食べた彼女の瞳が、先程よりも更に輝く。

「お、美味しいっ!先生、これ凄く美味しいです!!」
「………ふん」

たった一言、「美味しい」と褒めただけにも拘らず、キドルは鏡を介して帰ってしまった。怒らせたのだろうかとカエデが慌てたところに、すかさずAはフォローを入れる。

「私と初めて会った時からシェフは不器用で……褒められるのに慣れてないみたいなんです。すみません」
「ほ、本当に?」
「はい…何か、いっつも貶されてばかりだったって話です……あ、ですがシェフに関してなら私よりも……知り合いのお医者様の方が知ってますよ。シェフを連れてきたの、あの人でしたから」

Aがそう言うと、今度は渚が不思議そうな顔をして、手を挙げた。

【不器用】